南無煩悩大菩薩

今日是好日也

粋な色気。

2014-01-26 | 意匠芸術美術音楽
(/喜多川歌麿「歌満くら」より)

人倫の交わり恋の心より出でざる時は、仁忠慈孝柔和愛嬌、その信委く人情なし。

年若くして色なければ無骨にしてしとやかならず、老いて色なければ慳貪にして邪見なり。

世に色気といふは専ら愛嬌の艶を兼ね言いて、あながち淫欲のみにあらず。

士として色なければ人なずまず、農にして色なければ物育たず、工として色なければ巧みなく、商として色なければ人とはず、天地の間、何物か色なくしては一日も世に立ち難かるべし。

孟子に所謂大王色を好むの弁思ふべし。-柳里恭「独寝」より-


「蛤にはしをしっかとはさまれて 鴫たちかぬる秋の夕くれ」
ちなみに、画中の扇子の狂歌である。

おまけ

(original/unknown)
コメント
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