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丘の上で
としよりと
こどもと
うっとりと雲を
ながめている
おうい雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきそうぢゃないか
どこまでゆくんだ
ずっと磐城平の方までゆくんか
雲もまた自分のようだ
自分のように
すっかり途方にくれているのだ
あまりにあまりにひろすぎる
はてのない蒼空なので
おう老子よ
こんなときだ
にこにことして
ひょっこりとでてきませんか
-山村暮鳥
とても綺麗な空の青さにぐっときたり、ふと見上げた行雲にすくっと心があらわれたり。
喩えようもない感慨に遊べるということも愉快や愉快なことのひとつである。
ありがたい。すぐれた詩を少し知っているだけで、凡夫でもより豊かに風情を楽しめることだけは確かである。
山村暮鳥さんはかってこんなことを言っている、「詩が書けなくなればなるほど、いよいよ、詩人は詩人になる」。
丘の上で
としよりと
こどもと
うっとりと雲を
ながめている
おうい雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきそうぢゃないか
どこまでゆくんだ
ずっと磐城平の方までゆくんか
雲もまた自分のようだ
自分のように
すっかり途方にくれているのだ
あまりにあまりにひろすぎる
はてのない蒼空なので
おう老子よ
こんなときだ
にこにことして
ひょっこりとでてきませんか
-山村暮鳥
とても綺麗な空の青さにぐっときたり、ふと見上げた行雲にすくっと心があらわれたり。
喩えようもない感慨に遊べるということも愉快や愉快なことのひとつである。
ありがたい。すぐれた詩を少し知っているだけで、凡夫でもより豊かに風情を楽しめることだけは確かである。
山村暮鳥さんはかってこんなことを言っている、「詩が書けなくなればなるほど、いよいよ、詩人は詩人になる」。