(picture/source)
物理学で珍しい現象がある。二つの離れた粒子があり、片方に触れるともう片方も動く。
私たちは物質として存在している。
ただ、宇宙で通常の物質は4.9%、正体不明の暗黒物質(ダークマター)26.8%、そして68.3%はダークエネルギーと呼ばれる未知なるものが占めているといわれる現状だ。
風呂場の浴槽で見る渦巻きは、外側が内側よりもゆっくりまわる。だが銀河では中心近くと外側の回転速度はほぼ同じであることがわかっているらしい。銀河の形を保つには外側の力と釣り合う「何か」がいる。それを暗黒物質と呼んでいる。
宇宙の誕生時、物質と反物質が出来たらしい。反物質は物質と正反対の性質を持ち互いに打ち消し合うが、現実には物質が残っているおかげで、私はここに身体を持って存在している。
現在までに人類が築いてきた物理学の標準理論では17種類の素粒子を想定しているという。あるとしてなきものや、なきとみてあるものの選別はこれからだろう。
おもうに、現れたり消えたりする素粒子もあるというぐらいだから、あるのやらないのやら以上に、違う次元を行き来しているのかもしれない。霊魂やらあの世やらといった反物質的ないわゆる精神世界もあながち突飛で非科学的と切り捨てるには惜しい。
思考と反思考とが綱引きして、幸せになったりいたたまれなくなったりのことを想い返す。
Vangelis - Vangelis: Nocturnal Promenade