南無煩悩大菩薩

今日是好日也

祇園。

2006-12-08 | 酔唄抄。

夜の華街。通り雨。

にじむ灯かりにけぶる影。

低い屋根ごしそらみれば。

ちらばり光る細雫。

石畳に。

うつるは浮世の落し胤。

胸に残るいざ酔いあらた。

静かにすいこむいきすがすがし。


祇園に小雨のおつるころ。

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鎮守。

2006-12-07 | つれづれの風景。

小高い丘があって。こんもりと茂る森。

たいがいはそんなところは鎮守の森。

しずめて。まもる。

立派な境内を持ち、荘厳な神殿を構えるものから、小さな祠に榊が揺れているだけのものまで、鎮守は日本全国至る所に存在する。

私は、人気の無いときの鎮守の風景がよい。

人のいないときではなく、人気の無い時のこと。

気が散るとどうもいけないようだ。

しずめたまえ。まもりたまえ。の風景。
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相方地蔵。

2006-12-06 | 有屋無屋の遍路。

それはそうと、どないでっしゃろ。

ほう。それはそれは、愉快な噺ですなぁ。


隣の空き地にかこいが出来たってよ。

ほう。それはそれは、愉快な噺ですなぁ。


これドイツんだ?

へえ~。かっこいー。


それタコかい?

オランダ。でもイラン。


ずれてません?

イカにも。



・・わしら長いことこうしてますけど、相変わらずええボケですなぁ。

あんさんこそ、ええツッコミしてくれますわ。


ははは。愉快ですなぁ。いつまで続けられるんでしょうな。

ははははは。そりゃあまあ。石になるまで。


・・・。


ああ。またしても。私の発想の未熟さよ。

さぞかし、愉快な噺をしているのでございましょう。


曼陀羅の世の、金剛界と胎蔵界の噺やもしれません。


どうして金剛。あやかり胎蔵。
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流し目地蔵。

2006-12-05 | つれづれの風景。

あら!いやだ。こんなとこ見られちゃって。


いえいえ。愛嬌たっぷり。

えくぼがチャーミング。



人間も、徳が備わってくるとチャーミングになるという。

いくつになろうが、チャーミングさは輝き続ける。


ほがらかな気分にさせてくれるおじぞうさんであります。
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ある夕景。

2006-12-03 | つれづれの風景。

石灯篭に灯がともる。

こぬかにしっとりと苔がぬれている。

玉砂利をふみしめる音があたたかい。

この寸景をつつみこむ寸慶。

粛々と去りゆく色によろこびがある。

よきときのありがたさが帰ってくる。


薄暮の風景。
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メモリー。

2006-12-02 | 有屋無屋の遍路。

恥の多い人生を歩んでおります。

忍びきれない恥は偲びきれなくあったように思えます。

それでも、そのときにはそうさざるを得なかったと思えるように思うしか、今となってはございません。

若さというものの悩みは果てなく、老いというものの悩みは限りなく、髪の毛が長かろうが、禿であろうが、肉体が勇ましかろうが、枯れようが、酒が強かろうが、弱ろうが、それとなく偲び忍ばれる物事にめぐり合うのでございます。



それはそうと、記憶の許容量というものはどれほどあろうかと、思う今日この頃でありまして。

割合に大きかったり、小さかったりと思うのは何ゆえのことであろうかと。

経験したことが、思い出せないというような病もあるように聞き及んでおります。

おなじ間違いを何度となく起こさずにはいられないどうしようもないことについては、どうもそれは、反省が足りないというよりも、もっと深いところの問題、つまり間違いだとは思わないような性、己の人間的本質に根ざしているようにも思えるのでございます。

致し方ない。許そう。

と思えたり、思えていただいたりしながら、なんとか歩み続けているようでもございます。



楽しかりし記憶や、痛恥ずかしき記憶が、不意と頭をよぎることが、何ゆえの出来事に関連付けられておることか、ままならないのでございます。

同じことは2度とは起こらない。とはいうものの、3回回ってワンというように、重なったなにかで見開かれる結果もあるように思われます。



昨日のわや。が今日はくちゃ。明日がわやくちゃ。
昨日がしどろ。で今日がもどろ。明日はしどろもどろ。
昨日でうおう。今日でざおう。明日でうおうざおう。


ツービー オアー ノット ツービー ザッツ ア クエスチョン

行うべきや 行わざるべきや そこが問題だ。


以前に今にその後。

わたくしの記憶は、どのような答えを用意するのでありましょう。

思えば、それにしたがって生きていくより致し方もないようでございます。


メモリー。なんと頼りなくも甘美な存在でありますことやら。


あらあら。おやまあ。かしこ。

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萱っぱら。

2006-12-01 | つれづれの風景。

かやっぱらです。

へたに入りますと手や足を切ったりします。

いわゆる自然の凶器。

実際に禿頭に一筋の切り傷ができてしまいました。

手足は気をつけたのですが、頭までは気付かなかった。

きづかなかったのに、きづいってしまいました。

ぱやっぱやぱやっぱやの。かわっぱら。

風の通り道。

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