南無煩悩大菩薩

今日是好日也

わからないなら聞きなさい。

2010-04-10 | 酔唄抄。

自分で勝手に判断しないで、わからないなら聞きなさい、と教えられてきた。


以前、健康診断にいった時、

ほろ酔い機嫌のおっちゃんが視力検査を受けていた。


「はい検査しますね、以前はおいくつぐらいでした?」

「お。わし去年54」

「・・・。」

「では、これはみえますか?」

「そりゃみえるがな」

「・・・。」

「ここに丸がありますが、どちらが開いてますか?」

「ようわからん。姉ちゃんどっちやと思う?」

「・・・。」



わし、酔ってますやろか。

そりゃ、酔ってますやろ。


わからないなら、聞きなさい。

ん。ごもっとも。

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同じもの違うもの。

2010-04-09 | つれづれの風景。
このようなものが、



このようになって、



この花になる。


花に限らず、

目に付くところや、最終形は、よく取り上げられて見聞きするが、初めや途中は知らないことが多い。

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パーソナリティ。

2010-04-08 | つれづれの風景。

人間は5つの基本的なパーソナリティを持つといわれます。

・内向的か外交的か、
・神経質か安定的か、
・非開放的か開放的(経験に対し)か、
・調和的か敵対的か、
・きまじめか無頓着か。

だそうです。

内向的で神経質で非開放的で敵対的で無頓着、そんなパーソナリティを持っちゃった人は、
本人もさることながら、周りも大変だと思われます。

外交的で安定的で開放的で調和的できまじめ、そんなパーソナリティを持っちゃったりした人は、周りにも助けられ本人もご機嫌でしょう。

ま。世の中のほとんどの人は、そう極端ではなく、それぞれの組み合わせと強弱を持っているようです。

この写真は、大黒さんですが、布袋さんや弁天さんや寿老人、福禄寿、毘沙門天にえべっさんの七福人のパーソナリティーはまさに、それぞれに理想です。

諸所の違いは若干ありますが、

こんなパーソンが周りに居ればきっと心豊かで幸せでしょう。

多分無理でしょうが、小生も少しでもこんなパーソンにナリティーと、思う次第でございます。

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春庭に臨む。

2010-04-07 | つれづれの風景。

喧騒を遠く 春の庭に臨(のぞ)む

春鳥一声 慶風に横過し

溢落(いちらく)の泉水 新芽を打つ


穏やかなるや 淡き京香を芳(か)ぐ

陰陽の寒暖 収受の恵沢

独り座す 亭の内


開け放てや 空け放て

一期一興 啓(ひら)くを発す。


-無山人-

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伝えられること。

2010-04-06 | 有屋無屋の遍路。

ムクドリなどの集団は、魚類でいう鰯の群(むれ)宜しく、画一された群の行動をとる。

一方ウミネコなどは、群は餌事行動や移動などの際に便宜的に作られるが、群化は利用価値があるときに形成され、群れることそのものが絶対条件ではないように見受けられる。

どちらにしても、「生き延びる」事に対し、固体としても群としても、その選択が利益になるからだろう。

高度な社会性を持つ人間社会では、「群れる」ことと「個」というものの関連性においての「生き延びるための利益」はより複雑になる。

「個」の「群れ方」は、刻々日々環境次第で、無限とも思える未知の関連形態が生じる。

本能だけでは、「生き延びられない」社会を作り上げているようだ。

つまり動植物のように、長い時間をかけたなだらかな進化適応ではなく、「瞬時に小さな進化を繰り返す」脳内活動や心的活動を求められるといえる。

多様な群を横断しながら、離合集散を繰り返し、個の進化によって、よりよい一翼を担いながら、自己を確保する。

そんな高度な社会性を人は持ってきた。

幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、社会といった縦罫の一群があり、同じクラブ、同じ職場、同じサークル、同じ会社、同じ地域などの横罫の一群がある。

その全ての一群の本質は、流動的かつ常に可変性を持っている。

ここでは成績、学位、肩書き、単位、卒業証書などの、過去の事跡はあまり意味を持たない。

今の「進化」によって個を担保する力場だからだ。

知恵、理解力、よい判断力、よい嗜好といったものを担保し、

たくましく、自尊心があり、正しい怒りを持ち、支配や搾取、宣伝やわけのわからない文明化、暗示や流行に対して抵抗力のある者になるような力が試される場となる。

このような人間社会の複雑性は、本能や自覚によって芽生える種類のものではなく、教育的な伝達を通じて、学ばねばならない種類のものだ。

複雑な社会集団のなかで、自由に飛びまわろうと志せば、それ相応の必要な進化を遂げなければいけない。


そこのところは、なんとなくわかってきた。

しかし、子を持つ親の立場からしても思うのは、

それにしても、わからないのは、その伝え方の正しさ。

自分の伝えられること一つをとっても、こんなに難しいと思わせられるとは。

う~ん。だからしてなかなか面白い世の中ともいえそうだが。

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四時に佳きものあり。

2010-04-03 | 酔唄抄。

樽を背負い、盃を掌って、今年も四時(しじ)に酒呑む者あり。

東坡と共に酒茶を論ず。



春者、花亭に我酔いて、残旬を送り、



夏者、竹葉酒を酌みて、暑さを掃い涼を迎え、



秋者、林間に酒を煖(あたた)め、紅葉を焼き、



冬者、数杯の温を酌し、雪中の春を吟じて、心の懐かしさを詠わん。



今年も四時の楽しみや如何。

ついの思いに、その懐かしきこと、幾杯重ねん。

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問うてみる。

2010-04-02 | つれづれの風景。

たくさんの水仙が咲いている。


僕たちは普通その咲いていることの意味を問うたりはしない。

たくさんの水仙の花の存在を認めそれに反応するだけである。

僕たちが花鳥風月を愛でるのは、純粋なその存在を愛でている。



翻って、人に対しては、あなたのいる意味、わたしのいる意味を問うたりする。

もし、人に対しても、

「人は意味するのではない。人は存在する。」

という観点を持ちえたなら、純粋に愛でる ことも可能なのか知らん、

と思ったりもする。

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源(みなもと)。

2010-04-01 | 有屋無屋の遍路。

紫式部さんの、自筆だといわれる文字を見たことがありますが、ちょいと男性風でトメハネの美しい、大変均整の取れた理知的な文字でした。

その人間以上の文字は書けない、といわれますが、なるほど世界最古とももくされる文学作品を残した、秀英さの一片を垣間見た気がしました。



ものいわぬ えもいわれぬ ものをみて

それとしりたる みなもとを

-無山人-

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