冬休みの予定をたてる。Winter vacationってワクワクするような予定ではなく、冬期講習とかジュニア練習とか大会や遠征。さらには実家行き、年賀状、大掃除など。これらをうまく16日間にパズルはめ込むような作業で、頭痛くなってきた。さっきからバンが庭でクィーンクィーン鳴いているから、とりあえず気分転換に散歩に行くことにした。
日差しが気持ちよく、パーカーを羽織るだけでのんびり歩ける。今日はバンの気の向くまま、好きな方に歩かせることにした。するとグイグイ引っ張るコースは、これは、前回熱中症寸前で引き返したコースですよ。そうかい、バン。前回の雪辱戦ってことですね。いいでしょう、行ってやろうでないの。
ハッハッいいながら、ブイブイ引っ張りながら先へ先へとバンは歩く。余裕でUSSを通り過ごし、小山に向かう農道まで来ても、一向にバンの勢いは収まらない。信号を渡る頃に、まっすぐ利根川の土手まで延びるその道の突き当たりに筑波山がくっきり見えた。かなり近く見える。昨日風強かったし、空気乾燥しているからよく見えるんだろうけど、本当はこんなに筑波って近いんだね、とまるで筑波まで歩いていけそうな錯覚がする。
グイグイハッハッと進み、前回リタイアしたポイントを難なくクリアし、小山の集落を抜け景色が広がると、さっきまでの大きな筑波山はたちまち小さく遠くになってしまった。やっぱり筑波は遠かった。ただっぴろいまっすぐ続くたんぼ道を前に、いきなり少しげんなりしてしまった。さぁここらへんで帰ろうと思う。が、バンは全く歩くのをやめない。どこでもいいからもっと匂いチェックするんだと、狂ったように歩きまくる。バンの指示で脇へそれる小道を進むと、途中で道がなくなり、引き返す。するとまた次にもう1本別の道に進む。今度は車がやっと1台通れそうな車道で、途中で道がなくなることはなさそう。
その道は人が通ることはめったにないのか、顔の高さに蜘蛛の巣が張っている。クネクネとS字カーブが続き、進むにつれ両脇は藪に囲まれる。民家が遠ざかった頃、左手に現れたのは、住居兼工場らしき廃屋。イヤーな空気が漂う。
敷地には何年も放置されたような車が2台止まっている。廃屋だと思うけど、中に人がいる気配がする。バンは少し興味を示し、建物に近づこうとするから、あわててグイッと引き戻した。そして廃屋の前を通り過ぎようとしたとき、窓が鳴った。風だったのかもしれないが、窓が揺れた。当然、音がする方を見ると、それはユネユネ動いているマッジクミラーだった。やっばいですよ、これは。事件の目撃者になってしまうかも。見なかったことにして足早に通り過ぎた。次のコーナーにさしかかると、右手に大きな沼のような池が見えてきた。こんなところに池があったなんて。そこは周囲を鉄柵で囲みさらにネットを張り巡らし、点々と「立ち入り禁止」の札を下げている。誰が近づくもんですか。こんな気持ちわるそーな沼。きちんと整備すれば水辺の避暑地風情になるけど、湖面からニューッと女の人が出てきそうで、これまた違う意味でやっばいです。
さて、長くなるのでこの散歩の続きは、次回です。
日差しが気持ちよく、パーカーを羽織るだけでのんびり歩ける。今日はバンの気の向くまま、好きな方に歩かせることにした。するとグイグイ引っ張るコースは、これは、前回熱中症寸前で引き返したコースですよ。そうかい、バン。前回の雪辱戦ってことですね。いいでしょう、行ってやろうでないの。
ハッハッいいながら、ブイブイ引っ張りながら先へ先へとバンは歩く。余裕でUSSを通り過ごし、小山に向かう農道まで来ても、一向にバンの勢いは収まらない。信号を渡る頃に、まっすぐ利根川の土手まで延びるその道の突き当たりに筑波山がくっきり見えた。かなり近く見える。昨日風強かったし、空気乾燥しているからよく見えるんだろうけど、本当はこんなに筑波って近いんだね、とまるで筑波まで歩いていけそうな錯覚がする。
グイグイハッハッと進み、前回リタイアしたポイントを難なくクリアし、小山の集落を抜け景色が広がると、さっきまでの大きな筑波山はたちまち小さく遠くになってしまった。やっぱり筑波は遠かった。ただっぴろいまっすぐ続くたんぼ道を前に、いきなり少しげんなりしてしまった。さぁここらへんで帰ろうと思う。が、バンは全く歩くのをやめない。どこでもいいからもっと匂いチェックするんだと、狂ったように歩きまくる。バンの指示で脇へそれる小道を進むと、途中で道がなくなり、引き返す。するとまた次にもう1本別の道に進む。今度は車がやっと1台通れそうな車道で、途中で道がなくなることはなさそう。
その道は人が通ることはめったにないのか、顔の高さに蜘蛛の巣が張っている。クネクネとS字カーブが続き、進むにつれ両脇は藪に囲まれる。民家が遠ざかった頃、左手に現れたのは、住居兼工場らしき廃屋。イヤーな空気が漂う。
敷地には何年も放置されたような車が2台止まっている。廃屋だと思うけど、中に人がいる気配がする。バンは少し興味を示し、建物に近づこうとするから、あわててグイッと引き戻した。そして廃屋の前を通り過ぎようとしたとき、窓が鳴った。風だったのかもしれないが、窓が揺れた。当然、音がする方を見ると、それはユネユネ動いているマッジクミラーだった。やっばいですよ、これは。事件の目撃者になってしまうかも。見なかったことにして足早に通り過ぎた。次のコーナーにさしかかると、右手に大きな沼のような池が見えてきた。こんなところに池があったなんて。そこは周囲を鉄柵で囲みさらにネットを張り巡らし、点々と「立ち入り禁止」の札を下げている。誰が近づくもんですか。こんな気持ちわるそーな沼。きちんと整備すれば水辺の避暑地風情になるけど、湖面からニューッと女の人が出てきそうで、これまた違う意味でやっばいです。
さて、長くなるのでこの散歩の続きは、次回です。