バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

美しいものは汚せない

2008-11-22 07:24:12 | 川上犬
 大掃除を年末にすることはない。どうせ1年に一回やるなら、掃除が楽な夏にやればいい。と家事評論家の誰かが書いていた。そうだそうだ、その通りだ、と年末にやらないことを実践した年があったが(夏にやったというわけではない)、そうして迎える正月は、とてもしょぼかった。やはり元旦の朝はスッキリした家であってほしいのだ。
 というわけで、年の瀬に向けて憂鬱感が増してくるのは、年賀状と大掃除。
 そこで、よーしと思い立ち、風呂場大掃除することにした。さすがに10年も使っていると、全体にかび汚れが目立ち、朝風呂タイムには、この風呂場何とかなんないかなー、とため息が出ていた。市販の薬剤使って落としても、すぐにカビっぼくなるし、なんといってもこの天井。手が届かないから、掃除も行き届かない。 
 もう一度、よーし、やるかっ、と一念発起し、ダスキンお掃除サービスに電話した。
 すぐ見積もりの人がやってきて、こんな汚れてますけど、って感じでおそるおそる見てもらった。ふむふむといろいろチェックして書き込んでいるお客様診断書をのぞき見すると、汚れの欄は「少ない」になっていた。ちょっと背中が伸びる。
 それから数日後。お掃除部隊がやってきて、午前中の作業で何もかもピッカピカ。風呂場がバスルームに変身した。さらには全体に防カビコーティング追加しておいたから、これで当分大丈夫らしい。
 さてこの美しくなったいきさつを、どうしようと思うが一応夫にも話すことにした。「そんなことに金使って。自分でやればいいじゃないか」と言われるかと思いきや、「いい買い物したな」とご満悦。さらには、美しいバスルームの維持に非常に協力的な夫に変身した。
 美しいものを汚すのは気が引けるが人情です。
 次は庭。落ち葉を片づけた。掃いても掃いても、また落ち葉だけど、掃き清めた後のスッキリ感が好きだし、掃除後に庭でお茶するのも楽しみの一つ。
 竹ぼうきで落ち葉を掃き集めると、土の部分がむき出しになる。微妙に小さい砂利と草とこけが混ざり合った地面は美しい。この場合雑草が全くないより、そこここにあった方が雑木林の風情があってよろしい。敷石まわりに、紫式部の実が落ちているのも美しいから、そこは掃かない。ほうきを入れるだけでできあがる晩秋の空間なのに、後を振り向くと、落ち葉をどかしたところを狙って、あちこちバンが穴掘ってる。あのねー、お前にはこの美はわからないのかね。さらには調子に乗って、植え込みにシャーシャーおしっこかけてるし。
 まったく非協力的なバン。