バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

晩秋のバン歩(ぽ) 2

2008-11-20 10:41:30 | 川上犬
 池の周囲をめぐるように大きくカーブする道を進むと、「狩猟禁止」の札が。狩猟?そんな、いきなりズドンってくることもあり?何やら物騒なところだなー。渡瀬遊水池の辺りをサイクリングしていたとき、鷹に遭遇したことがある。遠目で見たらお座りするバンだったけど、近づいたら羽を広げてワッサワッサと飛び立っていった。あんなのが突然出てきたらどうする?こっちは丸腰だし。武器といったらバン歩用のスコップと、このバンのみ。またまた足早にカーブを曲がる。
 すると、ドキッ。前方に車が。紺色のきれいな乗用車が、藪に寄せるように止まってる。ますます、やばい。これは事件の目撃者というより、被害者になるかも?
 しかしここで引き返すのは、猟銃区域や怪しい館の前を再び通らなければならない。結局車に向かって突き進むしかない。一応、バンを車側にして横を通り抜けると、運転席に人乗ってるし!ひえー!目が合わないようにチラ見したら、気弱そうな人相していたから少し安堵。モンタージュ協力できるように、2度目のチラ見で特徴つかんでおく。逆三角形でバーコードハゲ、メガネ付き。
 しかしほどなく、両脇視界が開け、安全地帯へと到達した。するとそこは、なんと、いくぞうの家の裏手でした。ベランダサンルームにはためくヨネックスTシャツが心強いぞ。
 いくぞう家脇の公園ベンチで一休みする。膝がガクガクいっている。既に5キロくらい歩いたか。「ツカレタ」、とバンに語りかけるが、なんだかバンはそわそわと落ち着かない。
 帰り道どうしよう。遠くまで来すぎた。まだ帯状疱疹も治ってないんだから、無理しない方がいいとの判断で、キントウンを呼ぶことにした。調度昼休みだからサーッと来てもらおうと思ったが、電話でず。がっくり。
 帰路はどうする。最短距離は車が多いし、途中放し飼いの凶暴犬出没ポイントがあるから、少し遠回りでも超安全コースを選択する。今の体には苦渋の選択。
 「足を一歩ずつ出していればそのうち目的地に着くんだ」 高校生の時、クラス企画の遠足で東部町から小諸を抜け布引観音まで往復したり、妻籠から馬籠まで、とか修学旅行先で360人がぞろぞろと奈良の斑鳩の里を歩いたりと、何かと歩くのが好きだった担任の言葉を思い返しながらとぼとぼ歩く。
 私の疲労を感じ取ったバンは、いつしか勝ち誇ったように、たびたび振り向く。「おい、だいじょうぶか」って上目線で、父親みたいになってる。その時携帯が鳴る。おっとキントウン登場か?ではなく健康病のSコーチから。がっくり。
 往復10キロ。3時間のバン歩でした。