バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

人の所業

2009-01-17 07:04:23 | ライフスタイル
 14年前の朝、神戸で大地震があった。阪神淡路大震災。夫は毎朝5時20分に家を出ていたので、送り出してしばらくした頃ニュースが流れた。娘が8ヶ月になった頃のこと。大きな地震が起きたらしいという程度の情報だったが、朝の情報番組が始まる頃には、崩れた駅の映像が流れた。夕方、スイスに旅立ったガボンの夫婦から安否を気遣う電話がきた。大惨事となったこの地震、日が経ち、「これが東京で起きなくてよかったですね」と神戸で被災した人が言った。被災者の方には申し訳ないけど、本当にその通りと思った。また、早朝だから良かった。これがラッシュアワーだったら大惨事となっただろうと思った。
 それから2ヶ月後、地下鉄サリン事件が起きた。東京で、ラッシュアワーの密閉した地下鉄内で。人間のやることは最も恐い。自然災害は無作為に起きるけど、人為的なことは最も危険な状況をピンポイントで狙ってくる。
 ニューヨークで起きたツインタワーの件もそう。戦争なんてみんなそう。
 バンはホースが恐い。傘も恐い。ペットボトルだって恐い。些細なことにびくびくするバンに、「バン、一番恐いのは人間なんだからね」と説明してやるけど,ニヤニヤしながら手を甘噛みして話を真剣に聞こうとしない。最後の縫い直しからゆうに2週間過ぎ、もうそろそろいいだろうと庭に放してやると、もう走りまくり。鳥追いかけ放題。穴堀三昧。このまま人間が最も恐いことを知らずに生を全うしてほしい。