バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

つまずきの芽をたどったら

2009-01-29 07:12:43 | バネ
「あれ、こんなはずじゃ」って学校のテストで予想外の点数をとってくる時がある。原因を確認すると、テスト中お腹痛くなったとか、ケアレスミスですとか本人なりの理由が挙げられる。次はガンバロウでやり過ごすけど、後になって思えばこの時の「あれ?」がつまずきの始まりであることが多い。
 例えば英語のスペルミス。軽くやり過ごしてはいけない。ミスするにはそれなりの理由がある。スペルが不確実な子はたいてい発音できていない。さらには音読する習慣がない。音から覚えないと体力勝負の暗記科目になるので、近い将来息切れしてしまう。例えば数学の符号ミス。「マイナスつけ忘れです」って涼しい顔しているけど、数字は合っているから本人は軽いミスのつもりでいるらしい。本当の原因は、方程式の解き方が不安定であるということに気づかないと、のちのち致命傷となる
 では国語。文章が読めないし、更には設問すら読めない。設問が3行超えると、面倒くさいを理由にして読もうとしない。設問読めないということは、全教科に関わってくる。やはり学力のベースは日本語。英語、数学はつまずきの芽に戻り矯正できる。では国語は、というより日本語も同じようにつまずきの芽にたどり着こうとしたら、すでに小学1年生の段階で分岐している。うーん、芽はもっと先にありそう。
 日本語力をベースにした理解力、思考力。そしてそれを形成する生活習慣。これが「見えない学力」です。
 数年前にバネでは、この「見えない学力」アップを図るクラスを作ったことがある。その名は「パンセ」。学校の勉強に直結していないのと、中学生のクラスが増えて時間が確保できなくなったことからクラスを閉めてしまったが、いまこそ「パンセ」の必要性を感じる。再度パンセ開設の準備中。