バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

怒濤のサタデークラブ

2012-10-21 13:53:58 | Badminton
 昨日のサタデークラブから、小学1年生を新たに迎えた。その数26名。川間小を含め、市内の7つの小学校から1年生が集まってくる。ということは会場への誘導から対策する必要がある。スタッフにはいつもより早く集合してもらい、その日の流れを打ち合わせした。参加者の半数は1年生になるわけだから、これまでと同じ練習メニューではだめなわけ。かといって今までの子に対しては、試合を意識した練習を継続しなければならない。そして何より、学年や学校の枠を超えた縦割りメニュー取り入れなければ、サタクラとしての意義が半減してしまう。
 練習メニューは事前に準備しておいた。子どもが飽きずに続けられ、徐々に難易度を上げることで達成感が得られ、そして全てバドミントンの動きにつながるメニュー。これらが次々と瞬時に出せるようにカード式にして準備しておいた。これは夏期講習の初日に似ている。万全の準備で待つ。
 サタクラ開始の時間が近づくに連れ、どんどん子ども達が集まってくる。見学の保護者の皆さんもずらりと並ぶ。
 開所式でコーチが挨拶する。そういえば今日のコーチのうち3人は、小学生時代このコートで教えた子。それが社会人や高校生になって戻ってきたのです、と1年生達に説明したら、皆「ふーん」って顔していたのがちょっとおかしい。

 練習っていうのはどんなに準備しても、打ち合わせしても、予定通りにできるわけがない。誰が出席するか、コーチは誰か。子ども達の集中力は天気によっても左右される。途中子ども達の様子見ながら、カードをチラ見しながら動きのメニューを次々出していった。これも夏期講習初日にそっくり。お互いの緊張感と距離感。

 途中から1年生と2年生以上にわけ、1年生にはラケットワークを教えた。ここで登場するのが、この日のために準備した秘密兵器。子どもにとってバドミントンのラケットは重くて長い。振り上げるのも振り回すのも大変だから、もっと軽く振れる何かないか、と考えたあげく用意したのはもの、それは「はえたたき」。これはいい。握りは近いし、長さも子どもにちょうどいい。素振りは体が大きくなってから正しくできればいいから、それよりラケットを持ちながらコート走りまわることが大事。これなら軽いから楽に振り、走り回れるじゃん。ということで「ジャーン」と刀を抜くように目の前に出した秘密兵器に、子ども達の反応やいかに!
「えー、はえたたきじゃん。」
 喜んで受け取ったのは数名。なーんだ、って散った1年生多数。しかも「やっぱりラケットがいい」と一旦受け取った数名も途中からはえたたきには見向きもしないのでした。これの方が軽くていいのに、と思うのは大人の考えで、1年生だって、初心者だって、やはり本物を持ちたいってことかな。
 いろんなレベルを一度に進める夏期講習初日と同じ。ということは次回はもっとなめらかに指導できることでしょう。

 怒濤の2時間、そしてその後の1時間の追加練習を終え、コーチ陣で吉野家へ。
 そこで、社会人になった元川間ジュニア生コーチ曰く
 「これって、虫殺すやつでしょ?」って子ども達言ってましたよ。
 そうか、そういうことか。はえたたきは汚いという印象も影響したのか。
 
 この元川間ジュニア生コーチ達もそうだった。体育館に虫が死んでいると大騒ぎだった。ギャラリー掃除をみんなでやる時、蛾の死骸に悲鳴をあげていた。たかが虫じゃんと思うけど、こういう子どもの感性がわからなくなったということですね。

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