バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

旅の楽しみは、人との出会い

2011-09-26 08:58:05 | 感動
 先日新潟に行った余韻にいまだにしみじみ。大会に行くと何がいいかっていうと、その土地ぶらり体験。基本的にはホテルと体育館の往復がメインだから、ほとんど観光はできない。だけに、誰もが行く観光地にはいかず、時間の合間にブラッと街歩きとなる。
 夕方ホテルから新潟駅を背に、あてもなくハーバーに向かって歩いた。ホテルの人いわく、「歩いて行く距離では特に見るものないですよ。せいぜいこのレインボータワーくらいですかね。」と勧めるけど、ビミョーな感じ。海に行きたいというと、「それは遠いけど、ここに行けば佐渡汽船が見られますよ。」佐渡!佐渡と言えば水戸黄門。水戸黄門はいつも一話完結なのに、その回は不正を暴くために佐渡金山に潜り込んだ御老公御一行危うし!となり、前代未聞の翌週へ続くとなった。そんな特別な思いがあるから、佐渡への入口に行ってみたかった。
 我々一行は適当に佐渡汽船方向に歩いて行くと、なにやらよさげな市場なのか物産館なのか道の駅なのか風の一角にたどり着いた。そうだここで土産を買ってしまおう。物産館かと思ったらスーパーのよう。店内グルリと回る。まず入口にチーズコーナー。ここは超本格的。ホールのも置いてある。奥へと足を進めると、店内は普通のスーパーだけど、高級品も置いている。地元特産品もあるけど、世界の美味しいものも置いている。新潟と言えばせんべい.せんべいコーナーで美味しそうな袋入りを手に取ると、「喜八堂」。家の近所のと同じ名前だ、と思いよく見ると、その家の近所の関宿の喜八堂のせんべいでした。もう一度グルリと回り、チーズコーナーを眺めていると,チャーが買い物終えたので別の店に移る。
 外は文化祭会場みたいになっていて、好きなものを買って潮風を感じながら外のテーブルでビール一杯最高!状態。そうだ、さっきのチーズ食べたい、と思い再びチーズコーナーに行くと、すかさず「何かお探しですか」とチーズソムリエ風のお兄さんが声をかけてきた。どれも家庭で料理用で、ちょっとつまめる風のがなかったので、今そこでビール飲みながらつまみにしたいと言うと、「それじゃ、こちらで食べやすくカットして差し上げますから」と適量でお手頃価格のものを勧めてきた。それをお願いすると、食べやすいサイズにカットして、ジプロックに入れて、人数分の楊枝を添えてくれた。
 滑らかな泡のビール片手に、店の裏手の埠頭に出て、チーズつまみながら潮風に当たった。
 このシチュエーション、いいねー。
 なんでいつまでも新潟の埠頭が余韻が残るくらいいいかと言うと、あのチーズお兄さんのおかげと思う。人の気を読んだ気配り。チーズの一片に気を感じる。最後手渡す時の笑顔。
 近くにあれば、毎日買いに行くのに。


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