ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

★勤務先:Right-arm 
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 〒202−0014 東京都西東京市富士町5−1−17 ←※クリックで地図出ます。
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 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

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最近、中古車を買われた方の点検が多いですが、同じ車種なので、大体同じような状態に劣化していることが多いです。

  

コンディションレベルチェックパックで、点検、車体増し締め、キャブレター点検調整&同調を行います。エンジンオイル、オイルフィルター交換を行う予定でしたが、途中でギアオイル交換も追加になりました。外装を外し、点検から始めます。

  

エアクリーナーは純正で、ほぼ新品んでした。ダイヤフラムですが、回転は大丈夫でしたが、1番気筒が全開になりませんでした。

  

1番気筒ですが、スプリングの組み付け不良で引っかかっていました。スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、4番気筒のみガソリンが濃いようです。キャブレターを点検して判明しましたが、パイロットスクリューの戻し回転数が、1番、2番、3番は2.5回転戻しでしたが、4番のみ動きが悪く、4.125回転戻しでした。機能的には、生きていましたので、全ての気筒で、規定値の2.25回転戻しにしました。

  

キャブレターを分解したようで、フロート室の裏蓋が左右反対で、エアベントチューブが前を向いており、更にエアクリーナーボックスの前方下にまとめられていました。一応塞がってはいないので、そのままにしましたが、分解する機会があれば元に戻した方が良いと思います。リアバンクのプラグコードは、毎回のように刺さっていません。修正しました。

  

Vブーストジョイントのゴムが切れていますが、現状、エアを吸いこんでいないので、今回は、そのままです。ヘッドカバーガスケットからオイルのにじみがあるので、その修理の際に、ついでに行った方が良いです。

  

リアバンクのプラグコード部分の腐蝕です。リザーブタンクのキャップですが、強く締めているケースがありますが、キャップ右下側にオーバーフローのパイプがあるので、キャップ部分から漏れることは無く、逆に締めすぎるとキャップが割れます。

  

ガソリンタンクは、酷くはないですが、下側と天井側に錆が見られます。ステムベアリングは、緩く、引っ掛かりは無かったので、規定トルクで締めました。

  

フロンとフォークのエア圧は、0でしたので、規定値の0.4にしました。また、インナーチューブの上端の高さが違いましたので、左右で合わせました。

  

シールの漏れやクリップの錆びは無さそうですが、グリスが塗ってあったので、インナーチューブに油分の輪っかが出ていました。

  

ブレーキホースとメーターワイヤーの取り回しがねじれており、ホースのスプリングがフェンダーに当たっていました。キャリパーは清掃した方が良いです。動きが悪いのか、効きが甘いです。

  

リアキャリパーはパッド押え板が逆でしたので、修正しました。クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうです。

  

 

フルードは、3カ所とも交換時期不明です。クラッチ側は、エンジンの熱がかかるので、劣化が早いです。

 

バッテリーは、純正で新しいようで、容量は平気そうでした。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

ギアオイルが漏れていました。ギアケース下側が、汚れています。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。

 

漏れの原因ですが、使用されていたガスケットがアルミ製で何度か使用されたみたいで潰れた跡が付き、隙間が空いて漏れたようです。

 

最終チェックと試乗です。各消耗部品は、ダメになっていますが、大きな破損は無いようなので、メンテナンスすれば、ある程度戻せると思います。リアのリフレクターの後ろにバッグが付いていますが、この状態だとリフレクター無しになりますので、違反になります。このままの場合は、ナンバー下側中央に市販のリフレクターを装着してください。無事納車になりました。

2019.05.26 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 

 



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最近、長野県のお客さんが何人かいらっしゃっています。遠い所、ご来店頂き、ありがとうございます。中央高速の場合は、調布インターを降りて、ほぼ1本道です。

  

去年、点検していますので、その点検結果の内容に沿って修理になります。最初に、キャブレター関係は前回作業していませんので、分解が必要かどうかの判断を行います。同調がかなりずれていますが、基本的な機能は生きていますので、今回は、点検調整と同調ですみそうです。

  

エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。スパークプラグは、NGK製の純正で、劣化がありますので、今回、JR8Cに交換です。

  

最初にクーラントをチェックし、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量を抜きます。

  

ヘッドカバーガスケット交換から始めます。Vブーストモーター関係は外しますが、ワイヤー止めのボルトがないので、装着します。

  

リアバンクのプラグコードが抜けていますので、修正です。スタータークラッチの交換中です。

  

ボルトが緩んでいて、本体もカシメが緩み分解しかかっています。マグネットローターですが、以前何かあったのか、内側が少し変形していますが、機能上問題は無いので、そのまま装着しました。

  

ドレンボルトのネジ山がダメなので、オイルパンの交換のために外しましたが、その際、オイルラインのOリングが切れてはみ出していましたので、追加修理です。この部分は、オイルフィルターからエンジン内部に戻ってくる部分なので重要です。ただ、固定がされていませんので、はみ出していることが多いです。隙間が空くと、オイルフィルターから入ってきたオイルがオイルパンに落ちますので、点検窓の油面が下がりにくくなります。また、オイル潤滑にも影響します。交換の際は、オイルポンプを外してからオイルラインを外しますので、ポンプのストレーナーも掃除します。ドレンボルトのネジ山を修理した際の破片が吸い込まれていました。

  

オイルラインを外し、関係個所のOリングを新品にしました。生きているオイルパンを装着しました。エキパイは外さないとオイルパンは外れません。

  

エンジンオイルを入れ、スパークプラグを外し、圧縮がかから無いようにして、セルモーターでオイルポンプを回して、エンジンオイルが上がってくることを確認します。ギアオイルも交換です。フォークオイルも交換で、ダストシールとトップキャップのOリングも交換です。

  

  

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。

  

ハンドルがズレていましたが、装着部品が多すぎ、既定の位置まで戻せませんでしたが、少し戻しました。リアサスがホワイトパワーのリザーブタンク付きでキャリパーのボルトに当たって削れていますので、ボルトを交換して下さい。ストローク量から見るとバンジョーボルトまでは当たらないようです。

  

 

今回交換した部品類です。

 

最終チェックと試乗です。前回点検時の問題点は、ほぼ修理しましたので、しばらく大丈夫だと思います。点火系は、イグニッションリレーを追加しました。よろしくお願いいたします。

2019.06.02 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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最近忙しく、仕事の依頼を頂いても、お待ちいただくことが多いです。去年の2月に旧勤務先が閉店してから、旧勤務先で働いていた時に見ていたお客さんが来店されることが増えました。特に車検等のお客さんの場合、2年で一巡するので、来年2月までは、同様のケースがあると思います。対外的にインフォメーション無しで閉店するとお客さんが迷惑します。

  

新規のお客さんで、コンディションレベルチェックパックとエンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイルの交換です。1990年代後半の車両だと20年は経過しているので、それなりに劣化しています。外装を外して点検から始めます。パックだと点検と車体増し締め、車載でできるキャブレターの点検調整と同調の作業になります。現在は、3点セットのみになっています。

  

ウォーターポンプ下の穴からエンジンオイルは滲んでいました。L字パイプ付近でクーラントの漏れた跡はありましたが、現在は止まっており、エンジンオイル混入も無さそうです。ガソリンタンクは、酷くはないですが、錆が出ています。

  

ステムベアリングは、緩かったので、締めてみましたが、ゴロツキはなかったので、規定トルクで締めました。フロントフォークは、エア圧が0でしたので、規定値の0.4にしました。トップキャップが錆びているので、しばらくフォークオイルは交換していないようです。また、インナーチューブの高さが左右違っていたので、合わせました。

  

フォークのスタビライザーが前後逆でしたので、装着し直しました。フォークオイルは漏れていませんでしたが、シールを押えているクリップに錆が出ていました。

  

エアクリーナーは、純正で、汚れはあるもののまだ使用できる範囲でした。

  

ダイヤフラムですが、1番気筒(左後)が回転していたので、とりあえず位置を合わせました。

  

パイロットスクリューですが、圧入栓が抜かれており、3番気筒(右後)のスクリューが固着していました。戻し回転数は不明ですが、機能的には生きていました。Vブーストジョイントのゴムが切れていましたが、現在エアを吸っていないようなので、触りませんでした。ヘッドカバーガスケットからオイルが滲んでいますので、ガスケット交換時に同時交換が良いと思います。

  

スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、全体的にカブリ気味で、1番気筒(左後)の状態が酷いです。

  

プラグキャップは、外観から新車時からの部品のようです。バッテリーが交換されていますが、リアバンクのプラグコードが左右2気筒とも抜けており、腐食しています。また、バッテリー交換時に、メインハーネスの位置を変えたらしく、標準の位置にハーネスが通っていません。とりあえず機能はしているので、今回、ハーネスの位置はそのままです。

 

MFバッテリーに交換されていましたが、少し弱っているようなので、この後、補充電しました。

  

バッテリー点検時に、エンジンを始動してみました。始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

  

フルードは、最近交換されていないようです。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。

 

中古のETC(別体式日本無線製)をお持込でしたので、エアクリーナーボックスとリザーブタンクの隙間を加工し、装着しました。

 

最終チェックと試乗です。タイヤは、フロントが11年物で、更に摩耗していますので、交換時期です。バルブの取付けが悪いので、同時交換した方が良いです。サイレンサーのガスケットが4個ダメで排気漏れしています。ハンドルは位置は調整しましたが、若干右が曲がっており、アクセルワイヤーが折れています。ミッションやギアケースは平気そうですが、クラッチが滑り始めています。大きな破損等はないですが、消耗部品が劣化してきていますので、要整備です。

2019.06.02 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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