趣味でバイクや車をいじる人は多いと思います。サービスマニュアルやある程度の工具を持っている方も多いですが、お勧めは、トルクレンチの購入です。基本的に整備で一番多いのは、ボルトやナット、ネジ類を緩めたり、締めたりすることです。各部に指定トルクや、締め付け順番がありますが、この2点を順守した方が破損が少ないですし、長持ちします。
ユーザー車検後の点検整備でお預かりです。外装を外して整備していきます。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。
クーラントについては、エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうなので、全量交換です。
キャリパーは点検清掃です。キャリパーとローターについては、お互いの位置合わせが重要で、曲りやズレがある場合は、パッドが正確にローターに当たらず、パッドの編摩耗や、制動力に影響が出ます。また、ピストンの作動不良もパッド面圧が不均一になり、同様に不具合が出ます。
フロントフォークオイル交換中です。フォークオイルを交換した場合、正常な状態を保てるのは、1年もしくは1万キロ程度といわれています。スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、今回は、新品交換です。スパークプラグは、点火のたびに焼損していきます。電極の材質により寿命が違いますが、一般的な標準プラグの場合は、5,000~10,000kmで交換することが多いです。幅があるのは、使用する回転数によって、同じ走行距離でも点火回数にバラつきがあるからです。高回転を多用した方が焼損摩耗が早いです。
エアクリーナーは、ヤマハ純正です。乾式なので、点検清掃のみです。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので、平気そうです。
バッテリーは新品交換です。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。水温センサーの配線が劣化し、ギボシ端子から配線が抜けかけていましたので、ギボシ端子を交換しました。
今回交換した部品類です。通常メンテナンスで、消耗部品交換の範囲です。
最終チェックと試乗です。特に問題は無いですが、キャリパーや、パッド周りを弄った場合は、パッドの当たり方が変わるので、要注意です。無事、納車になりました。
2020.01.11 作業担当 ヤダ(矢田)