カメラやセンサーなどを利用して、商業施設やイベント会場などにおける人の流れを測定し、その数や混雑度、動線などを把握する手法です。商業施設のレイアウトやデザインの改良、マーケティング、防災面など、その活用が進みつつあるようです。
人の流れを把握する手法として、(1)カメラと画像認識技術とを組み合わたもの、(2)レーダー型のセンサーを利用するもの、(3)無線発信機とスマートフォンを組み合わせたもの、などが存在するようです。
従来、商業施設のにぎわいは入場者数の把握程度だったようですが、人流分析を利用すると、スポット毎や通路毎の詳細なにぎわい、人の流れの方向などが正確に把握できます。このような情報を商業施設のデザインなどに利用する動きが登場しているようです。
また、展示会における来場者の流れを分析しマーケティングへ応用するようなことも検討されているようです。上記(1)のカメラと画像認識を組み合わせた分析を利用すると、来場者の性別や年齢層がある程度把握できるため、製品とそれに関心を抱く人との関係などを把握してマーケティングに生かすようなことも考えられているようです。なお、この場合、プライバシーの配慮から、カメラの映像は残さず、統計的なデータのみを残すような使い方がされているようです。
さらには、防災面への活用として、人が多く集まるような場所での人流をリアルタイムに監視し、流入する基準値を超えた場合に、流入を規制するようなものも考えられているようです。
今後、人流分析をビジネスや防災、その他に活かそうとする動きが活発化していきそうです。