Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとった教育ということで、これら理数系の分野を総合的に学ばせる教育を指しているようです。
IT社会やグローバル社会に適応し得る人材を生み出すための21世紀型教育システムで、根底には「自分で学び、自分で理解していく子ども」を育てるという狙いがあり、最近では、単なる詰込みを脱し、この教育によって新たな時代に必要とされる自発性、創造性、判断力、問題解決力を養おうとする取り組みも進められているようです。
米国では、2011年に当時のオバマ大統領が一般教書演説でSTEM教育を優先課題に位置付け、そのための対策を講じたようです。また、香港政府では、2015年にSTEM教育の本格導入を宣言したようですし、中国、シンガポールでは、AIの専門人材を育成するためにSTEM教育に力を入れているようです。
創造性も発揮させるという意味合いを込めて、「STEM教育」に「A」(即ち、芸術のArtやリベラルアーツのArts)を加えて「STEAM教育」という使い方をするところもあるようです。