毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「うっ!さぶっ (((;゜Д゜)))」 2013年1月2日(水) No.553

2013-01-02 20:55:55 | 中国事情
太陽は昼まで。
洗濯物を干し、食卓をベランダのごく側まで引き寄せてテスト採点の続きをした。
敬語の使い方問題の解答に
「こちらからご連絡いたす」とかいうのがあって、
「江戸時代か!」とツッコミを入れたりしながら楽しく続けた。

午後、急に曇ってきた。そうなるともう南昌はダメだ。
風が強く唸り声を立てて窓を軋ませる。
どんどん体感温度が下がってくる。
手を温めるだけの目的で熱いインスタント・コーヒーを淹れ、
カップで暖をとる。

日本ではネットで中国の天気予報を見て、自分のところと比較したりするかも知れない。
私も最初のうちは予報を欠かさず見ては一喜一憂していた。
そのうち気づいたことがある。
南昌の天気予報は、あくまでも予報に過ぎないということだ。
どういうことかと言うと、
日本の天気情報は刻一刻と緻密に修正され、
実際の時刻にはほとんどズレのない天気の状態になる。
南昌の予報士さんたちはそういうことをしない。
前日の予報は当日の早朝5時に一回修正される。
その後は、どんなにその予報が実態とかけ離れていてもほったらかし。
なので、最高気温予報が8℃の今日、実際には4.8℃以上に決してならなくても、
その予報はずっとそのまま今日一日ネットで流される。

そんなにズレていて恥ずかしくないのか。
あるいはまた、市民から苦情は出ないのだろうか。

日本で暮らしているアナタは不思議に思うだろう。
苦情は出ないようなのだ。
中国の人々はいちいち細かいことにこだわって生活していない。
数字の少々のズレなどどうってことないのだろう。
学生たちは
「ネットの予報も一応参考にしますが、正確なのは窓から外を見ることです。」
と言う。
日本で生活するうちに知らず知らず、
(天気予報はこまめに修正して現在の天気状況を出来るだけ正確に伝えてくれるものだ)と思い込んでいた私は、
最近まで、ネットで天気予報を見、それに基づく準備を整えて行動し、
一日の終わりには「このウソつき!」と罵倒する日が多かった。
石の上にも三年・・・。
天気予報の大雑把さにも、慣れてきた。

夕方、
刺すような冷気がカーテンを通して入ってくる中(もちろん窓は締めてある)、
パソコンで成績を打ち込んでいたら、
4年の洪さんから電話があった。
3日後に迫った大学院試験対策の質問だ。
これから図書館に行ってパソコンで作文を送るので見て欲しいという。
部屋に居ながら、寒いのなんのと不平を言うのはやめようと襟を正した。
学生たちは、
遥かに厳しい環境でひたすら努力しているのだ。

コメント (2)
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