関西空港一階。いつもこのフロアーに出ると(ああ、帰ってきた)と思います。2018年7月9日。
日本と中国を往復する際、
いつも関空(関西国際空港)を利用します。
私は格安航空券しか買わないので、
中国に入国する際は航空会社の都合で、
鄭州(新鄭空港)、上海(浦東)、広州(白雲)、青島(流亭)など、
その都度たらい回し(笑)。
今まで二十回以上入国審査を受けていますが、
一度も入国の際に指紋採取されたことはありません。
しかし、何と、今年の5月から中国全土の空港で入国の際、
外国人(14歳~70歳)に対して指紋認証を始めたんだそうです。
この前中国に入国したのは3月はじめ、つまり、未だ実施前でした。
こんど中国に行くのが8月末で、
私は初めて中国の空港で指紋認証を受けることになります。
今から、いい気持ちはしていません。
中国政府の発表は、
「主要国が指紋認証をしているから中国でも実施する」というものです。
日本は、ずいぶん前の2007年(小泉首相時代)からこれをしています。
しかし、本当に世界の主要国が外国人への指紋認証検査をしているかというと、
そんなことはないようです。
まず、世界でそれを一番に始めた国は
アメリカ合衆国(2004年、ジョージ・W・ブッシュ時代)です。
ざっとネットで見てみたら、現在の実施国は、
アメリカ、日本、韓国、台湾、シンガポール、マレーシア、カンボジア、モンゴル
など、非常に少ないです。
出処:https://www.msn.com/ja-jp/news/world//
中国の入国時外国人指紋採取がついに全土実施へ。日本領事館・大使館の対応は遅れる
もっと正確に知りたいので、
どなたかいい資料をご存知でしたらご教示ください。
これらの国のリストを見ると、ヨーロッパ、アフリカが完全に抜けていますね。
アメリカが世界で初めて指紋認証を始めた時、
ベネズエラ(チャベス大統領が懐かしいです)が報復措置として、
アメリカ人に対してだけ、入国審査で指紋採取をした話は有名です。
日本は、アメリカがテロリスト入国防止対策でこれを導入した後に続き、
世界で二番目に導入し、
在日朝鮮・韓国人など特別永住者を除く全外国人から指紋採取しており、
配偶者が日本人である外国人も採取対象です。
日本人でも自動化ゲートを利用する者は両手人差し指の指紋を登録し、
以降はパスポートと指紋照合でゲートを通過するとのことです。
こうした指紋採取による入国審査制度は、
日本国内で、在日外国人の指紋押捺が人権問題となり、
2000年4月から廃止されたことと完全に逆行していることを
確認しておきたいと思います。
ヨーロッパなど、長い歴史を経て人権を尊ぶ思想を培ってきた「主要国」が、
アメリカの強権的な行動に対して常にブレーキをかけていることと対照的に、
常にアメリカに従属し、
アメリカの後を尻尾を振ってついて歩いている私の国、日本(涙)が
ここでも際立っています。
↑これは検疫探知犬。
2015年成田空港で始められ、2018年11月30日から関空でも2頭のビーグル犬が
肉やマンゴーなど検疫所が指定する食品の匂いを嗅いでいます。
私のスーツケースも嗅ぎに来ましたよ……。
スタバは極力避けたい私ですが、ここだけは例外(笑)。
いつもこのコーヒースタンドに寄って、
熱いカフェラテを飲んでからシャトルバスで梅田に向かいます。
今回は腱鞘炎なのか手首の捻挫か、とにかく痛くて大変でした。
でも、湿布のおかげで何とか回復基調です。