日本では、いつ頃までだったでしょうか、
世間の人々の頭の中や、ドラマ、アニメでも、
「男は女を、女は男を好きになり、結婚は異性同士が行うものだ」
という考えが全てであり、正しいとされていた時代は。
↑杉田水脈氏:ハフポストjapanより。
自民党の衆議院議員で「新しい歴史教科書を作る会」理事の杉田水脈氏が
“LGBTなど、「子どもを作らない人=生産性のない人」たちに税金を使うことは賛同できない云々”(「でんでん」と読まないでね)
と発言したことに批判が沸き起こったのは昨年2018年のことです。
50年前の日本であれば、
恐らくここまで大きな批判の声はなかったでしょう。
日本社会の右傾化が日々、雪崩を打って進む一方、
多様性を認める価値観は決して萎縮することなく、
確実に拡がっているのを感じます。
ここにも日本の希望を見る思いです。
現在の中国では大学生でも、数十年前の日本と同様、
LGBTに対して、
「キショー」「家族がかわいそう」「訓練すれば治る」
「性的少数者は人格が歪んでいて犯罪を起こす」
といった言葉が悪気なく口から飛び出してきます。
去年、下の動画「夫の心が女になった」を観て、
あれこれ話し合いをする中で、
はじめはLGBTに否定一辺倒だった多くの学生たちが、
ずいぶん柔軟に考えるようになっていきました。
日本で、数十年かけて、人々が知らせ合い、話し合い、考え合って、
多様な性の有様を是認する社会の素地を確実に育てつつあるのは
本当に嬉しいことです。
もちろん、「杉田先生、ホモに負けずにがんばれー」
といった差別是認の書き込みも多くあります。
しかし、今年1月の京都府亀岡市議選では、
男性から女性へ性別変更した赤坂マリアさんが
なんとトップ当選しています。
選挙で走り回っていたとき、
差別的な言葉を浴びせられたこともあるそうですが、
「長年言われ続けてきた。そんなことでへこたれない。
『私は心も体も女です』と笑顔で返した」とのこと。
こんな当事者たちの踏ん張りが、
50年かけて世間を変えてきた核になったのでしょう。
そして、当事者たちを孤立させない周囲の共感と行動も
きっとその支えになったはずです。
性の多様性を認めること、それは、社会が寛大で広がりを持つ
オープンマインドになることです。
その社会はきっと、全ての人にとって暮らしやすい社会ですよね。
今年もまた、中国山東省の大学3年生たちは、
下の動画を見て、考え、話し合います。
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目撃者「夫の心が女になった~夫婦ってなんだろう~」