毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「多様な性を認める社会は暮らしやすい社会だよね」No.2424

2019-09-17 23:39:50 | 人権

日本では、いつ頃までだったでしょうか、

世間の人々の頭の中や、ドラマ、アニメでも、

「男は女を、女は男を好きになり、結婚は異性同士が行うものだ」

という考えが全てであり、正しいとされていた時代は。

杉田水脈議員の言動の、何が問題なのか?(1)政治家による差別煽動の効果

↑杉田水脈氏:ハフポストjapanより。

自民党の衆議院議員で「新しい歴史教科書を作る会」理事の杉田水脈氏が

“LGBTなど、「子どもを作らない人=生産性のない人」たちに税金を使うことは賛同できない云々”(「でんでん」と読まないでね

と発言したことに批判が沸き起こったのは昨年2018年のことです。

50年前の日本であれば、

恐らくここまで大きな批判の声はなかったでしょう。

日本社会の右傾化が日々、雪崩を打って進む一方、

多様性を認める価値観は決して萎縮することなく、

確実に拡がっているのを感じます。

ここにも日本の希望を見る思いです。

 

現在の中国では大学生でも、数十年前の日本と同様、

LGBTに対して、

「キショー」「家族がかわいそう」「訓練すれば治る」

「性的少数者は人格が歪んでいて犯罪を起こす」

といった言葉が悪気なく口から飛び出してきます。

去年、下の動画「夫の心が女になった」を観て、

あれこれ話し合いをする中で、

はじめはLGBTに否定一辺倒だった多くの学生たちが、

ずいぶん柔軟に考えるようになっていきました。

日本で、数十年かけて、人々が知らせ合い、話し合い、考え合って、

多様な性の有様を是認する社会の素地を確実に育てつつあるのは

本当に嬉しいことです。

もちろん、「杉田先生、ホモに負けずにがんばれー」

といった差別是認の書き込みも多くあります。

しかし、今年1月の京都府亀岡市議選では、

男性から女性へ性別変更した赤坂マリアさん

なんとトップ当選しています。

選挙で走り回っていたとき、

差別的な言葉を浴びせられたこともあるそうですが、

「長年言われ続けてきた。そんなことでへこたれない。

『私は心も体も女です』と笑顔で返した」とのこと。

こんな当事者たちの踏ん張りが、

50年かけて世間を変えてきた核になったのでしょう。

そして、当事者たちを孤立させない周囲の共感と行動も

きっとその支えになったはずです。

性の多様性を認めること、それは、社会が寛大で広がりを持つ

オープンマインドになることです。

その社会はきっと、全ての人にとって暮らしやすい社会ですよね。


今年もまた、中国山東省の大学3年生たちは、

下の動画を見て、考え、話し合います。

  ↓      ↓      ↓

目撃者「夫の心が女になった~夫婦ってなんだろう~」

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