写真:ハフポストJAPANより
グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さんは16歳のスウェーデンの女の子。
彼女の怒りの国連演説写真が全世界を駆け巡って、
日本でも一躍有名になっていますね。
昨年から、毎週金曜日数人の仲間とともに学校を休んで
人間による異常な気候変動を止めようと、
世界の人々に呼びかけている少女です(#FridayForFuture)。
彼女は自身がアスペルガー症候群であり、
「アスペルガーでなかったら、
こうして立ち上がることはなかったでしょう。
アスペルガーは一つの才能です。」と胸を張ります。
アスペルガー症候群とは、知的障害を伴わない自閉症のことで、
彼女自身の説明によれば、こういうことです。
「アスペルガーの人間にとっては、
ほとんど全てのことが白黒どちらかなのです。
私たちは嘘をつくのがあまり上手ではありません。(中略)
私にとってこれ(地球温暖化)は白か黒かの問題です。
生き残りの問題となればグレーな部分はありません。」
ーGreta Thunberg TEDより
・・・・・・「白と黒をはっきりさせる」、「嘘がへた」、
私は(なんだ、私もアスペルガーだったんだ!)
と今さら気付かされました(汗)。
この文をお読みの皆さんの中にも、
「私も」、「私も」と思われる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
他にも「注意欠陥・多動症」、「発達障がい」などなど、
私や私の身内、友人・知人は「障がい」者のオン・パレードです。
環境保護活動家として地球温暖化と闘うグレタさんは、
同時に、「障がい」とは社会にとって何なのかをも
私たちに問いかけ、
新しい世界にともに進もうと、
全身から炎の勇気を発して私たちに手を差し伸べています。
若いアスペルガーの活動家、グレタさん。
超身内です(笑)。
ーーグレタさんのCOP24での演説ーー
スウェーデンから来た15歳グレタ・トウーンベリです。
クライメイト・ジヤステイス・ナウ(Climate Justice Now)の代表です。
小国のスウエーデンで何をしても無駄だとみんな言います。
しかし変化を起こすには、大きさは関係ないと知りました。
ほんの数人の子どもが学校を休むだけで、世界に注目されるのです。
世界の人々が本気で協力すれば何ができるか、想像してください。
そのためにはどんなに言いづらいことでもはっきり言う必要があるのです。
不人気を恐れ、環境にやさしい永遠の経済成長のみを語る人や、
今の惨状を招いた間違った考えを押し通すことだけを主張する人がいます。
こうした考えにブレーキをかけるときが来ました。
真実を語れない未熟な皆さんが、その負担を子どもに課しているのです。
私は自分の人気よりも気候正義と地球の生命を大切にしたいと考えます。
ごく少数の人たちが、巨額のお金を儲ける機会のために、
私たちの文明が犠牲になっています。
私の国のような国々にいるお金持ちが、贅沢に暮らすために
私たちの生物圏が犠牲になっています。
少数の人の豊かさは大勢の苦しみで成り立っているのです。
2078年私は75歳。
もし子どもがいれば、子どもたちは私に皆さんのことを尋ねるでしょう。
手を尽くす時間が残っているうちに、なぜ何もしなかったのかと。
子どもを何よりも愛していると言いつつ、
皆さんは子どもの未来を奪っています。
政治的にどうかでなく、
やらなければならないことに集中しなければ希望がないのです。
危機意識がなければ危機は解決しません。
化石燃料を地中にとどめ、公平性に焦点を当てるべきです。
現在の仕組みの中で解決法が見つからないのなら、
仕組み自体を変えるべきです。
私たちは世界のリーダーの皆さんにお願いに来たのではありません。
リーダーたちはこれまでと同様、私たちをないがしろにするでしょう。
もはや言い訳の余地もなく、時間もありません。
私たちは、変化が否応なく訪れることを伝えにきました。
普通の人々こそが真の力を発揮できるのです。
ありがとうございます。
ーーユーチューブ関連動画:https://www.youtube.com/watch?v=h-ICELS3NPg&fbclid=IwAR1Sn6Ziao2A4rfwisKiq87SOVJLoWSz4Rds104hYg5pt_SdBLyiXI25wBs
グレタ・トゥーンベリさんの活動が発端となった地球温暖化対策を訴える抗議運動 2018年3月22日(ベルリン)CHRISTOPH SOEDER VIA GETTY IMAGES:ハフポストJAPAN
ーー「アスペルガーは私の誇り」 グレタ・トゥーンベリさんが投げかける「障がい」の意味 (ハフポストJAPAN)https://www.huffingtonpost.jp/entry/greta-thunberg_jp_5d8acbfde4b08f48f4ac7565?ncid=newsletter-Japan%2020190926&utm_campaign=newsletter_Japan%2020190926