毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「決死の毛布洗い」No.2412

2019-09-06 14:05:32 | 中国事情

4年前の夏、この大学に赴任した私が

宿舎に代々伝わる寝具(笑)に出迎えられた時の衝撃は

忘れようったって忘れられるものではありません。

江西省南昌市の前任校では、

毎年新しい超高級布団セットが支給されていたので

そのつもりで来た私は、着くなり外事処のMr.張に

「Why do I have to use these toooooo dirty things!!オエ~ッ!」

と、叫んだものでした。

(それからずっと文句の言いっぱなしでもう4年過ぎたわ)……。

その時、Mr.張は私の要求に部分的に応じて

掛け布団、掛け布団カバー1枚、枕カバー2枚、シーツ1枚を

新調してくれましたが、

裏側に虫が卵を産み、何人もの先任教師たちの体から出た水分による

染みがこびり付いた敷布団は、おそらく高いからでしょうが、

代わりにペラペラの小さい掛け布団ぽいものを

支給してくれただけでした。

節約家の私はお金をかけず、

あるものを清潔にする方法=洗濯することにしました。

敷布団も洗いました。


この毛布を初めてシャワーのお湯で洗った時、

もの凄い汚水が流れ出て

排水口近くには辺野古の赤土土砂みたいなのが堆積し、

(これを人間がかぶって寝てたのか)と呆然としたものです。

ラーゲリとか強制収容所に入れられた囚人みたいな気持ちでした。

私の前にこの部屋はKという日本人教師が使っていたので、

怒りは当然、Kにも向かいました。

その後、年に一度、毛布を使う季節が来る前に洗っています。

今年で5回目です。

実はこの毛布洗いは、かなりの重労働なんです。


①はじめは問題ありません。

乾いて軽いダブルサイズの毛布をシャワー室に軽々と運び、

適当に畳んでタイルに置きます。


②シャワーのお湯で十分ぬらして洗剤を塗布し、足で踏んで洗います。

滑らないようにすること、全ての面を踏むことに留意し、

20分ぐらいかけて洗います。

水を含んだ重い毛布を何度もひっくり返すので、

ここで腰が痛くなり、顔中汗が流れますが辛抱我慢。


③すすぎも丹念にして、また丁寧に足で踏んで脱水します。

排水口付近には1年分の汚れが溜まってきます。

まあ、初めて洗った時に比べれば、ないに等しい程度の土埃です。


④洗った後、洗濯物を干すところに移動させるのですが、

毛布は水の重みで乾いている時の10倍重いので、畳んで桶に入れ、

引き摺って移動させます。


⑤洗濯室に椅子をセットします。


⑥このように椅子にかけ、

水がボタボタ落ちるのを桶でとったり、モップで拭いたりしながら

そのうち水滴が出なくなり、乾くのを待つのです。

1時間弱の仕事でした。

ふう、やれやれ。明後日には乾くでしょう。

コメント (2)
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