いつの頃からか、私は自分の誕生日について
「人生の時を刻む過程で(そうか、今日から○歳なんだな)と気付く日。
その程度で十分」と感じてきました。
しかし、日本や中国を含め、多くの社会では誕生日を祝う習慣があります。
そういうわけで、私の誕生日を祝ってくれる場合、
自分の定義との落差を感じつつも、
(ありがとう。私のことを親しく思って祝ってくれるのね)
と感謝するのみです。
昨日、私にガミガミ叱られた殷雪珂さんは、
今日の私の誕生日のために、以前さりげなく私の好きなアニメを聞いて、
「犬夜叉」や「もののけ姫」などからいくつもの画面を切り抜き、
写真にして会場の教室一杯に張り巡らしてくれていました。
ネットショップでやってもらったら今日の会に間に合わないので、
菏澤の街のあちこち探しまわって印刷してもらったそうです。
それが昨日の午後4時半以降の〈秘密の用事〉だったのでした(涙)。
風船がくっついて方形にになっていますが、
よく見たら一つひとつ、両面テープでくっつけてあるのです。
これも昨夜、何人かで2時間ぐらいかけて作ったんですって。
中国のバースデイケーキの大きいのにはいつも驚嘆します。
今回のは遠くから見るとちょっとお寿司に似ていました。
周りをチョコレートで囲ってあるのが海苔のように見えたのです。
「おめでとう」の字は手本通りにケーキ屋さんが書いたそうです。
去年、4年生(当時)が私を手作りケーキの店に連れて行ってくれて
皆でケーキを作り、
教室で待つ2年生たちと一緒に誕生祝いをしてくれたことを思い出します。
ケーキのろうそくに着火したら
ロケット花火みたいな火が噴出して可笑しかったことも。
なんだ、毎年ちやほやされてるな、わたし(汗)。
この間入学したばかりの子たちが、もう3年生と2年生になっているので、
私もその分歳取っているわけです。
「走馬灯のように」なんてのんびりした速度ではありません。
高速洗濯機がグルグル回っているレベルの速さです。
2年生の張萍さんが昨日描いた犬夜叉。
圧巻はビデオレターです。
イギリスのリーズ、日本の京都、黒竜江省ハルビン、江蘇省、青島、
広西チワン族自治区、菏澤の図書館から(笑)と、まあ、
卒業生+趙祖琛さん(青島大学へ内地留学)たちからの
動画メッセージが次々と画面に映し出されるではありませんか。
イギリス・日本・中国の大学院に進学した人たち、
もう来週には日本に留学する人、
来春日本に留学が決まって準備している人、
高校生に日本語を教えている人、
今年の12月に再度大学院を受ける人、等々
元気にやっている教え子たちの姿を見ると
深く胸に沁みていくものがありました。
先輩たちにビデオレターを送ってと頼んだり、
日本語学部在校の皆にあれこれ連絡したりと、秘かに準備をして、
挙句に私に怒鳴られた(本当に申し分けなかったです)
殷雪珂さんは左手前の人です。↓
その隣で張新禹さんが苦しそうな表情をしているのは、
実は、朗々と「レモン」を歌っているのです。
右で2年生の張萍さんが食べているのはヒマワリの実です。
私は昨年12月、それを食べていて前歯が欠けました……。
ありがとう、私の学生の皆さん。
ありがとう、卒業生の皆さん。
全力でお祝いしてくれたこと、心に深く刻みます。
日本の岡山から山西省のキウイを送ってくれた王康さん、ありがとう。
ハルビンから煙台の実家で作っている蜂蜜を送ってくれた遅芮さん、ありがとう。
江蘇省から、使い方がよくわからないけど、
腰を暖める装置を送ってくれた閻小玲さん、ありがとう。
ありがとう、みんな!!