↑沖縄普天間基地
沖縄のアメリカ軍基地でコロナウイルス感染者が
14日現在で100人近くも確認されているそうです。
しかし、米軍は13日夜まで玉城デニー沖縄県知事に
「県民に感染者数を公開するな」と言うので、
デニー知事は、
「衝撃を受けた」「これだけのクラスターが発生するとは」と、
ギリギリの表現で危機感を示すのがやっとだったと。
どんなに悔しかったことでしょう。
13日夜、米軍はようやく感染者数だけは公表しましたが、
沖縄県は米軍基地内の感染者対策を行う権限を持ちません。
沖縄本島の15%も占める米軍基地には
国内法が適用されないからです。
新型コロナの予防措置、検査や医療の体制、
感染者の行動、隔離方法などは全て米軍が勝手に決めているので、
県民の不安は払しょくできるはずもありません。
何しろ米軍は、アメリカ国内では絶対にできない理不尽なことを
沖縄では平気でやるんですからね。
基地内にコロナを持ち込ませないために、
沖縄の町のホテルを隔離施設に使うという米軍優先の発想も
その一つの例です。
在沖アメリカ海兵隊が県外・海外からの異動対象者を
北谷町内のホテルで隔離しているとの「寝耳に水」の措置に、
町民からは
「基地内に隔離しろ!」と怒りの声があがったそうです。
当然です。
また、キャンプハンセン内では、クラスターが起きているのに
日本人従業員に出勤を命じているそうです。
家族の「まるで火の中に飛び込んでいくようだ」という
悲痛な声を背中に聞きながら、
毎日基地の中へ出勤して行かなければならない従業員は、
米軍の感染関係者への弁当作りをさせられているのですが、
その従業員本人に、
感染者数や感染経路など情報が与えられることは一切ないそうです。
河野太郎防衛相は14日の記者会見で、
在日米軍の新型コロナウイルス感染拡大防止対策に
「いくつか問題があることが発覚した」と述べ、
改善を申し入れたんですと。
そんなへっぴり腰の申し入れ、米軍の誰が聞くんですかっての。
独立国として、もっと毅然とした態度をなんで取れないんですかね。
ホンマ、今の日本政府は情けない。