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「叔父の自決を見たあの日:座間味島集団自決」No.2220

2018-03-28 00:12:23 | 人間

以下は沖縄戦に関する私の学びメモです。


 慶良間諸島の中心にある座間味島、

実際に行ったことはありませんが、

73年前の1945年3月26日、

米軍が慶良間諸島に上陸しました。

そのときに起きた悲惨な事実を

知り、感じ、忘れず、誰かに伝えたいと思います。

同じことを起こさないために。


ーーー座間味島「集団自決」【宮村文子】

「沖縄戦70年~語り継ぐ未来へ~」NHK沖縄放送局

https://www.nhk.or.jp/okinawa/okinawasen70/picture/detail42.html

 宮村さんが逃げ込んだ壕の中で起こった出来事。

昭和20年3月26日の米軍上陸からおよそ1週間後。

逃げる途中で家族と離ればなれになった宮村さんは、

避難場所と決めていた「大和馬の壕」にたどり着いた。

 中は真っ暗で静まりかえり、母親の名前を呼ぶと中から

「いないぞ。おまえは誰だ」という母方のおじの声。

手さぐりで近づくと冷たくなった住民の死体に触れた。

20人以上が横たわっていた。

「妻と子ども2人を縄で絞め殺し、自分もこれから死ぬところだ。

一緒に死なないか」

淡々としたおじの勧めを断ると、

おじは持っていた砂糖を出し、

「家族に会ったとき食べて死になさい」と手渡した。

そして自分の首に縄を巻き、知り合いの男性に頼み込んで

その縄の一方を引かせた。

縄は天井の梁に掛かっていて、おじは絶命した。

宮村さん:『残酷な死に方だった。

また、戦争が起これば同じことが起こる。

座間味島に日本兵が来なければ(註)

住民はこんな死に方をしないですんだかと思うと残念でならない』

(註)『日本軍は、座間味島海上挺進第1戦隊、阿嘉島慶留間島に第2戦隊、渡嘉敷島に第3戦隊を配置のうえ、各戦隊に特攻艇100隻、計300隻を秘匿させていた。慶良間諸島を守るためではなく、米軍の本島上陸地を南部の西海岸と想定し、背後から特攻艇によって逆襲する事を想定していた。だが、本島に先立つ慶良間諸島への米軍上陸で、作戦に大きな誤算が生じた。《「沖縄 戦跡が語る悲惨」(真鍋禎男/沖縄文化社) 85-86頁より》


ーーー「あの日の恐怖忘れない」

沖縄タイムス2018.3.27

【座間味】1945年3月26日、米軍が慶良間諸島に上陸して始まった地上戦。

座間味島では家族や親族で殺しあう「集団自決(強制集団死)」も起きた。

戦禍で家族を失い、心に傷を負いながら生きてきた遺族らは73年後のこの日、

戦没者に祈りをささげ、恒久平和を願った。

宮村文子さん『集団自決』目撃

 座間味村座間味で民宿を営む宮村文子さん(92)は、

米軍上陸後に逃げ込んだ壕で、家族を殺めた叔父の「自決」を目撃した。

既に、妻や娘は首をひもで絞められ、息絶えていた。

 叔父は「私も今から逝く。手伝ってほしい。」と

隣に居た男性に自分の首に巻いた紐を引くように頼んだ。

真っ暗な壕内。叔父の身体が浮き上がったあと、

しばらくして「ドスン」という大きな音が響いた。

倒れた叔父は息を引き取っていた。

 宮村さんは「あの日の恐怖を忘れたことはない」と

唇を震わせる。終戦直後、住民の間では、

天皇の名の下で負け戦をした。許してはいけないと話す人もいた」

と振り返り、「軍国主義の教育が悲劇を生んだ。

二度と戦争が起きないように願っている」と話した。

  

 座間味遺族ら平和願う 

「平和之塔」を毎年参拝する宮里幸正さん(81)は、

座間味国民学校1年生のとき戦禍に巻き込まれた。

「低空飛行のグラマンが機銃射撃を繰り返し、校舎も民家も破壊した」

と話す。栄養失調や病気で、父や姉や家族4人を失った。

塔で手を合わせ、「体験者も高齢化して参拝が難しくなっている。

島外に住む島出身者も参拝に来て欲しい」と願った。

 祖父母を「集団自決」で失った宮平賢さん(59)は、

「幼い頃から戦争の話を聞いており、この日は特別な思いがある。

母が生きていたから私が生まれた。次の世代に語り継ぎ、

悲しい歴史を風化させてはいけない」と力を込めた。

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