昼の自民党対策本部会議では何にも説明しなかったのに
夕方6時過ぎに突如発表の
「3月2日から全国小中高一斉休校」要請。
完全に場当たり的な思いつきですね。
確かに、大勢が集まっているところに行かないのは
ウイルス対策としていいことだと私も思いますが、
この要請を各地方の教育委員会が受けたとしたら
まず心配なのは共働き家庭のこと。
急遽学童保育で預かってもらえたら
出勤できるでしょうけど、
お金もかかるし、学童だって便利屋じゃないので
そう簡単には引き受けられないでしょう。
小さい子どもを家において仕事に行くしかない親が
たくさん出るはずです。
アベ首相は子どももいないし、
共働きしないと立ち行かないほどお金に困ったことも
人生で一度もないし、
そういう家庭があるということも想像できないようです。
こうなったら親たちは、
かつてのアグネス・チャンのように
職場に子どもを連れて行くか。
この際、政府や企業が休暇手当を保障して
親が子どもと一緒に過ごせるようにするか。
むやみに全国一斉休みにしたら問題噴出ですよね。
学校だって、突然そんなこと言われたら
成績つけて通知表つくらないといけないし、
卒業式もあるし、
3月の行事は予算も含め半年前から決めているはずですから
途方に暮れるでしょう。
3月2日は、4日後です。
ま、でも元文科相事務次官の前川喜平さんが
教えてくれています。
首相は要請はできても指示はできません。
あくまでも学校を休校するかどうかは
教育委員会の専権事項です。
各教育委員会は各方面からじっくり考えてください。
こんな行き当たりばったりのことをする前に、
政府は感染しているかどうかの検査を
他の国レベルに引き上げるのが筋ではないでしょうか。
隣の韓国は一日平均5000~6000件の検査をしていると。
日本は何と一日100件足らずの検査。
なんでやねーん!!と考えると、
データとして現れる感染者数を抑えて、
何が何でもオリンピック開催に持ち込もうとしているとしか
理由が思いつかないのであります。
国民の命よりオリンピックで金儲けの棄民政策、大炸裂
このニュースを聞いたとたんに、「独裁政治!」がはっきり見えました。
共働きやひとり親家庭がどれほど困るかという、政治家は一番に考えなければならないことを、想像すらできないお寒いオツム!!
お金に困ったことのない人って、政治家になってはいけませんよね。
高校の世界史でドイツの歴史を知ったとき、(善が悪に放逐されるなんて、ドイツ人はどんだけアホだったの?)と、そんなことになる訳がどうしても理解できませんでした。ドイツ人は特別な思考回路を持っているのかとすら思いました。
今、同じことが日本で起こっています。巧妙なウソを人々が無防備に信じていく過程が眼前で繰り広げられているとき、それでもナチスと闘い、殺されたり生き延びたりしたドイツ人の言葉や文章に巡り合うと、心から勇気づけられます。
一応子供向けの本ですが『飛ぶ教室』(エーリッヒ・ケストナー)は、あの時代にナチスによって自分の著作を燃やされたケストナーが、燃やされた後に書いた小説です。もし、まだお読みになっていらっしゃらなければ、お出かけチャンスが激減しているこの冬にぜひお読みになってください(お孫さんたちにもお勧めです)。大人こそ読んでほしい児童書です。