福島県で代々畑を耕し、作物を育ててきた農家の方々が、
「お金の補償はしなくていい。ただ一つ、農地から放射能を取り除いてくれ」
と東電を裁判に訴えた判決が出ました。
〈原告の訴えを却下する。主な理由は、原発から飛散した放射性物質はすでに土と同化しているため、東京電力の管理下にはなく、むしろ、農家が所有しているといえる。故に、東京電力に放射性物質を取り除くよう請求することはできない〉というものでした。※註
例えばAという者が、何百頭も豚を飼っている豚舎に豚コレラ菌をぶちまけ、
全頭の豚を病気にしたので、豚の所有者Bが裁判に訴えたところ、
裁判所が、
「すでにコレラ菌は全ての豚と同化しているため、Aに責任取れとは請求できない。
豚の所有者Bが自分で何とかしろ」
という理不尽とどこが違うんですかね?
コレラ菌→放射能、豚→土に置き換えたらピッタリ当てはまるけど。
今は日本の裁判所(中国じゃないですよ)ですら、
「何が何でも原発ムラを守れ」グループの傘下にあるのが、
またまた露骨に分かってしまいました。
つくづく、今の日本て国は・・・・・・。
原告のひとり、鈴木博之さん、69歳。
江戸時代から続く農家の6代目で、原発事故後も、
およそ20ヘクタールの農地でコメ作りを続けてきました。※註
鈴木博之さん
「私の住んでる農地は、日本でも美味しいお米がとれる土壌だったんです。
それが壊されたからね、土壌汚染によって。
だから、東電に原状回復してもらう。」※註
鈴木博之さん
「我々土を利用して生きているし、生かしてもらってるんだから、もう一回ファイトっていうしかないかなって今、思ってます。」
※註:写真も太字の言葉も、NHKの良心ともいうべき記事から抜粋しました。
全文はこちらでお読みになれます。
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驚きと怒りとで、今はそれしか言葉がありません!!!
私もあまりの理不尽さに言葉が見つかりません。
69歳の鈴木さんの「「我々土を利用して生きているし、生かしてもらってるんだから、もう一回ファイトっていうしかないかなって今、思ってます。」という言葉には、泣きました・・・・・・。
私もまた、自分に「ファイト」と言うしかないです。