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「あした15日、大学院の国家合格基準点が分かるんですけど」No.2862

2019-03-14 20:25:08 | 中国事情

  ここ一週間で急に芽吹いてきたしだれ柳。

こうなると、山東省菏澤もいよいよ「春が来た」と言えます。

中国の大学院入試のシステムですが、

まず、一次試験があり(昨年12月)、各受験者はその得点を既に知っています。

解せぬことに、

その一次試験問題は中国の各大学院が個別に出題するものであり、

単純に学校間で得点の高低を比較できないにも拘らず、

その得点差は一切調整されることなく、

明日、国家は一律の合格基準点を発表します。

昨年は345点だったそうです。

ある大学院が難問ばかり出題し(有名校はこの傾向大)、

また別の大学院が超易しい問題を出したとしても、

国家の一律の基準点をとにかくクリアしなければ次に進めません。

国家の基準点は総合点だけでなく、

各科目ごとにも合格基準点が厳密に定められており、

例えば専門科目ですばらしい得点を稼いでも、

一般科目の「政治」などで落ちる学生が多いのです。

さらに、その国家基準点を各科目・総合ともにクリアしても、

希望大学院の一次試験合格基準点までに至らなければ

二次試験(面接とペーパー試験)は受けられません。

とまあ、いくつものハードルを乗り越えて二次試験にたどり着くのですが、

そのとき容赦なくふるい落とされる学生の多いこと……。

 

明日、その国家の合格基準点が発表されます。

それがクリアできなかったら就職か、浪人、または日本留学。

クリアできた学生たちのうち、

自分の希望する大学院の基準も満たした学生は

着々と二次試験に向けて準備し、

希望大学院の基準に到達できなかった学生はランクを下げて

別の入れそうな大学院を探すか、

浪人するか、日本に留学するか、

三者択一の選択をします。

いずれにしても、事態は明日から急展開するでしょう。

昨日、面接試験の練習をしていて、

ある学生は

「もし、貴校に合格できましたら」と言おうとして、

「もし、貴校に合格してしまったら」と言ってしまい、

私を泣くほど笑わせました。

しかし、実は笑っている場合ではない……。

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