ここ一週間で急に芽吹いてきたしだれ柳。
こうなると、山東省菏澤もいよいよ「春が来た」と言えます。
中国の大学院入試のシステムですが、
まず、一次試験があり(昨年12月)、各受験者はその得点を既に知っています。
解せぬことに、
その一次試験問題は中国の各大学院が個別に出題するものであり、
単純に学校間で得点の高低を比較できないにも拘らず、
その得点差は一切調整されることなく、
明日、国家は一律の合格基準点を発表します。
昨年は345点だったそうです。
ある大学院が難問ばかり出題し(有名校はこの傾向大)、
また別の大学院が超易しい問題を出したとしても、
国家の一律の基準点をとにかくクリアしなければ次に進めません。
国家の基準点は総合点だけでなく、
各科目ごとにも合格基準点が厳密に定められており、
例えば専門科目ですばらしい得点を稼いでも、
一般科目の「政治」などで落ちる学生が多いのです。
さらに、その国家基準点を各科目・総合ともにクリアしても、
希望大学院の一次試験合格基準点までに至らなければ
二次試験(面接とペーパー試験)は受けられません。
とまあ、いくつものハードルを乗り越えて二次試験にたどり着くのですが、
そのとき容赦なくふるい落とされる学生の多いこと……。
明日、その国家の合格基準点が発表されます。
それがクリアできなかったら就職か、浪人、または日本留学。
クリアできた学生たちのうち、
自分の希望する大学院の基準も満たした学生は
着々と二次試験に向けて準備し、
希望大学院の基準に到達できなかった学生はランクを下げて
別の入れそうな大学院を探すか、
浪人するか、日本に留学するか、
三者択一の選択をします。
いずれにしても、事態は明日から急展開するでしょう。
昨日、面接試験の練習をしていて、
ある学生は
「もし、貴校に合格できましたら」と言おうとして、
「もし、貴校に合格してしまったら」と言ってしまい、
私を泣くほど笑わせました。
しかし、実は笑っている場合ではない……。
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