読書記録、フィットネスジムつれづれ

10年以上なる読書記録
運動キライなのになぜか通ってるジムのあんなこんな。

『昨夜のカレー、明日のパン』

2013-12-21 00:21:00 | 読書
『昨夜のカレー、明日のパン』木皿 泉

ドラマ「すいか」「野ブタ。をプロデュース」の脚本家。
「すいか」はスキでした。

なんでか胸に残る作品。
語り口は軽妙で、ほのぼのとすらしてるのに、
せつなさが胸に沁みる。

人を失うこと。

その人を想うこと。



亡くなった夫の父親と、夫亡き後7年も暮らしてるなんて、考えられない。
でもテツコとギフの関係は温かみがあり、微笑ましさがある。

2話目のタカラの話がスキなのは、
その人がいなくなっても、その存在を失うことなく、魂の存在を信じるところに、
前向きさを感じるからか。

私も、すでに病状の重い友人を 知らずに気楽に訪ねそうだ。




「昨日作ったカレーを食べて今日を生き、未来が来ると信じて明日のパンを買う」

誰もが、明日が来ると思ってる。

本当はそんなことわからない、ということを、
普段は考えない。



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