犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

倒れて1年

2019-09-19 23:56:33 | 介護生活
 妻がクモ膜下出血で倒れ、緊急手術を受けてからちょうど1年目の日は、たまたま手術を受けた病院での定期健診の日でした。

 最近は、3か月に一回のペースで診察を受けています。私も会社を休んで妻に同行し、主治医の話を聞きました。

 振り返ると、この一年、いろいろなことがありました。

 妻は、テニスコートで倒れて救急車で搬送、すぐに手術、10日間ICUで絶対安静のあとに、一般病棟へ。左半身に麻痺があり、リハビリを続けて、車いす、歩行器を経て、何とか歩けるようになってから、リハビリ専門病院へ転院。幸い、出血が軽かったのと、発症後の手当てが迅速・適切だったため、身体機能、脳の機能はみるみる回復、日常生活に不自由がないところまで来ました。


「何か気になるところある?」


「火の消し忘れなんかは、最近はなくなりました」


「警察には行った?」


「はい、免許更新のために、特にテストは必要ないとのことでした」


「職場は?」


「産業医の先生と面談しましたが、日常生活仕事は違うので、復職はゆっくり考えましょうと言われました」


「そうですか。もうクモ膜下出血と脳梗塞は、完治したって考えていいでしょう。普通は2年以上かかるけど、1年でここまで回復するのは早いね」


「でも、車の運転は、危ないですよね?」


「うーん、でももっと危ない人がたくさん運転してるよ」


「…」


「次回、もう一度MRIをとってみましょう」


 先生からいい話ばかり聞いたので、病院からの帰路、妻のテンションはあがりっぱなし。

「車運転していいって言われたよね」

「いや、それはちょっと待とうよ。車がなくても、そんなに困らないことがわかったでしょう?」

「でも…」


 娘たちも、妻の運転再開には大反対。運転はしばらくおあずけになりそうです。
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2 コメント

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ありがとうございます (犬鍋)
2019-10-09 05:51:00
気にかけていただいてありがとうございます。

身体麻痺や半側空間無視が回復した後も、「やる気が出ない」という状態が続いていましたが、最近は、意欲が回復してきたようで、茶道とか、テニスとか、以前していた習い事を少しずつ再開しています。
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良かったですね (スポック)
2019-10-04 09:35:16
ここしばらく、奥様についての言及がなかったので、特記することもなく順調だとは思っておりましたが、運転可の許しが出るまで、回復されお慶び申し上げます。運転可は、あくまで可能ということですので・・・。今後もご家族の見守りの元、平穏に過ごされることをお祈りします。
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