これまでフィリピンに行ったことはなかったのですが、フィリピンと聞くと、何となく治安が悪いイメージがありました。
昔は、マルコス政権による独裁政治や、アキノ革命、同時期に起こった三井物産若王子支店長の誘拐事件などがあり、近年では、ドゥテルテ大統領による麻薬使用者にたいする裁判なしの射殺許可なんていうのもあって、「恐い国」と感じたのかもしれません。
ただ、今回、フィリピンに行って大統領の評価を聞くと、ドゥテルテ大統領のおかげで治安がよくなったという人が多かった。さらには、「歴代大統領の中では、マルコスが最高だった」なんていう話も。韓国の朴正煕大統領のように、「開発独裁」を行った権力者は毀誉褒貶がはげしいようです。
「マニラは危ないけど、バギオは安全ですよ。マニラの連中は、銃をもっているから」
と娘のボーイフレンドが説明してくれます。
「銃は、誰でも手に入るの?」
「いちおう許可制ですけど、闇でいくらでも売ってます」
セブに2回、バギオに1回行ったことのある娘は、マニラのタクシーでぼったくられたことはあるけれど、バギオで危ない目にあったことはないとのこと。
「むしろ、交通事故のほうが心配だね」
山岳地帯の道路が急峻なワインディングロードで、崖もところどころ崩れている、ということは前に書きました。
イフガオからバギオに戻るとき、イフガオのおじさんが同乗したので、ダニエルの運転の負担を考えて、「おじさんと交代で運転したら?」と提案したころ、
「おじさんは今までマニュアルしか運転したことがなくて、オートマは運転できないんだよ」
「へえ、日本は、その逆って人が多いけど」
そのときのレンタカーは、トヨタのフォーチュナーというオートマ車でした。
「そもそもおじさんは免許もってないし」
「えっ?」
「免許とるのにお金がかかるから、とらない人が多いんだよ。田舎は取り締まりもないし」
「じゃ、ずっと無免で運転してるの!!」
免許を持っている人も、教習所は高いから通わず、運転できる親戚や友達に運転のしかたを教えてもらって、運転できるようになってから、試験で一発合格を狙う人が多いらしい。
「ところでダニエルは、運転うまいね」
「7年間、タクシーの運転手をしてたから」
ダニエルのお祖父さんがタクシーを持っていたのですが、ダニエルが大学に入学した後、休みの日にお祖父さんのタクシーを借りて運転し、お小遣い稼ぎをしていたそうです。タクシー運転手の資格も必要ないんでしょうか?
「事故を起こしたこと、ないの?」
「2回あります。どちらも相手が悪かったのですが、1回は、自分が通っていた大学の先生。もう1回は警察官でした」
「先生と警察官!」
「警察官は、『今、お金の持ち合わせがないから、修理費はあとで払う。それまで、これを預けておくよ』といって、拳銃を渡してくれたんですよ!」
「えーっ! 日本で警察官がそんなことしたら大騒ぎだ。弾は入ってたの」
「入っていません」
「そりゃそうだよね」
バギオは安全とは言え、スリや置き引きはあるし、日本人は金持ちだと思われているから、ぼったくりにあうこともあるとのこと。
今回の旅では、妻がスカーフを紛失した(たぶん盗られたのではなくて、落としたとのこと)こと以外に、トラブルがなかったのは幸いでした。
昔は、マルコス政権による独裁政治や、アキノ革命、同時期に起こった三井物産若王子支店長の誘拐事件などがあり、近年では、ドゥテルテ大統領による麻薬使用者にたいする裁判なしの射殺許可なんていうのもあって、「恐い国」と感じたのかもしれません。
ただ、今回、フィリピンに行って大統領の評価を聞くと、ドゥテルテ大統領のおかげで治安がよくなったという人が多かった。さらには、「歴代大統領の中では、マルコスが最高だった」なんていう話も。韓国の朴正煕大統領のように、「開発独裁」を行った権力者は毀誉褒貶がはげしいようです。
「マニラは危ないけど、バギオは安全ですよ。マニラの連中は、銃をもっているから」
と娘のボーイフレンドが説明してくれます。
「銃は、誰でも手に入るの?」
「いちおう許可制ですけど、闇でいくらでも売ってます」
セブに2回、バギオに1回行ったことのある娘は、マニラのタクシーでぼったくられたことはあるけれど、バギオで危ない目にあったことはないとのこと。
「むしろ、交通事故のほうが心配だね」
山岳地帯の道路が急峻なワインディングロードで、崖もところどころ崩れている、ということは前に書きました。
イフガオからバギオに戻るとき、イフガオのおじさんが同乗したので、ダニエルの運転の負担を考えて、「おじさんと交代で運転したら?」と提案したころ、
「おじさんは今までマニュアルしか運転したことがなくて、オートマは運転できないんだよ」
「へえ、日本は、その逆って人が多いけど」
そのときのレンタカーは、トヨタのフォーチュナーというオートマ車でした。
「そもそもおじさんは免許もってないし」
「えっ?」
「免許とるのにお金がかかるから、とらない人が多いんだよ。田舎は取り締まりもないし」
「じゃ、ずっと無免で運転してるの!!」
免許を持っている人も、教習所は高いから通わず、運転できる親戚や友達に運転のしかたを教えてもらって、運転できるようになってから、試験で一発合格を狙う人が多いらしい。
「ところでダニエルは、運転うまいね」
「7年間、タクシーの運転手をしてたから」
ダニエルのお祖父さんがタクシーを持っていたのですが、ダニエルが大学に入学した後、休みの日にお祖父さんのタクシーを借りて運転し、お小遣い稼ぎをしていたそうです。タクシー運転手の資格も必要ないんでしょうか?
「事故を起こしたこと、ないの?」
「2回あります。どちらも相手が悪かったのですが、1回は、自分が通っていた大学の先生。もう1回は警察官でした」
「先生と警察官!」
「警察官は、『今、お金の持ち合わせがないから、修理費はあとで払う。それまで、これを預けておくよ』といって、拳銃を渡してくれたんですよ!」
「えーっ! 日本で警察官がそんなことしたら大騒ぎだ。弾は入ってたの」
「入っていません」
「そりゃそうだよね」
バギオは安全とは言え、スリや置き引きはあるし、日本人は金持ちだと思われているから、ぼったくりにあうこともあるとのこと。
今回の旅では、妻がスカーフを紛失した(たぶん盗られたのではなくて、落としたとのこと)こと以外に、トラブルがなかったのは幸いでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます