おとといはバレンタインデー。 韓国にも,「女性が男性にチョコレートを贈る」という奇習が根づいています。たぶん,日本の風習を輸入したものでしょう。 昔,田原総一朗の『電通』という本だったと思いますが,「バレンタインデーに女性が男性にチョコレートを贈るという日本独特の習慣は,電通が大手製菓会社と組んで仕掛けたマーケティング戦略が起源だった」というのを読んだ記憶があります(本を処分したので確認していま . . . 本文を読む
韓国の性売買に関連し,ある読者に教えていただいた記事(→リンク)を翻訳,紹介します。 2006年3月21日,MBCの「PD手帳」で放映された内容です。 MBCの「PD手帳」といえば,昨年の黄禹錫(ファン・ウソク)教授による胚性幹細胞研究論文のデータ捏造事件スクープで,一躍名を馳せた番組です。ややセンセーショナルな報道手法ですが,これは韓国のテレビ番組に共通するもの。この記事でも,数字や . . . 本文を読む
若い女性タレントの自殺が相次いでいます。もともと芸能界にあまり興味はないのですが,こう立て続けに起こると,嫌でも耳に入ります。 自殺の理由は,いろいろ憶測されているようですが,その一つに「整形疑惑」がある。ネット上で疑惑が提起され,本人が否定しても,悪質な書き込みがとまらない。一種の「有名税」でしょう。「美女はつらいよ」のジェニー(変身後)のように,堂々と公開しちゃえばむしろいいのかもしれません . . . 本文を読む
2004年9月に施行された性売買特別法の内容は,新聞記事(→記事①)によると「人身売買、売春の強要、売春の広告行為に対する厳しい処罰を主な内容」とし,「これまで処罰規定がなかった売春関連の広告やビラの配布行為に関してもすべて立件する」,「新しい法では売春女性が青少年である場合や、監禁および人身売買など、強要によって売春をした場合は、売春被害者に分類され処罰を受けないため、売春女性が捜査 . . . 本文を読む
日本人が引き揚げたからといって,売春がなくなるはずもない。 数年前,「朝鮮戦争においても軍人用慰安施設があった」という報道(→記事)がありましたが,日帝期に生まれた売春施設は,その後も存続し,朴正煕大統領は日本人相手の「キーセン観光」を国策として推進し,外貨獲得の一助としました。 戦争に慰安婦はつきもので,韓国人が傭兵として参戦したベトナム戦争でも,米兵を顧客とした慰安所はたくさんあっ . . . 本文を読む
よく,植民地朝鮮の公娼制は,日本によって持ち込まれたといわれますが,これは正しい。 日本は,貨幣経済と,奴隷制廃止,売春婦をもたらし,その結果,朝鮮の地に日本とそっくりの「公娼制」が根づくことになりました。日本の「検番」は「券番」といわれてそのまま定着しました。 いわゆる「従軍慰安婦」として最初に名乗りをあげた金学順さんが,親から40円で売られたのが,この券番ですね。券番の主人(新聞報道では「義 . . . 本文を読む
19世紀半ば,日本の圧力により朝鮮が開港されると,日本資本が流入し,朝鮮にも貨幣経済が浸透していきます。 日本人がソウルに住み始めたのは1880年代。 1884年にはソウルに100人ほどの日本人がいました。1890年ごろからは,本土の芸者が密航してくるようになります。96年,日本が芸者の営業を正式に許可すると,日本からは売春婦が押し寄せます。 なにしろ当時の日本は世界に冠たる売春大国。 1910 . . . 本文を読む
朝鮮時代の売春婦としては,まず妓生(キーセン)が思い浮かびますが,韓国人の中には,「妓生は体は売らなかった」と主張する人が多いようです。 妓生は,八賤(八種類の賤 民。非差別民の白丁や,公私の奴 婢,僧侶などを含む)の一つで,中央・地方の官衙(役所)に属し,地方官庁を往来する両班の酒席にはべり,歌舞を披露し,要求があれば夜の相手をしました。ただ,夜の相手は,そのたびにお金をもらったわけじゃないか . . . 本文を読む
「美女はつらいよ」の項で,「美女は名品,普通の女は真品,ブスは返品」というセリフを紹介しました。「名品」とはブランド品のこと,真品(チンプム)は本物のこと。真品の反対語として,よく新聞などに使われるのが「カプム 가품」(にせもの)なのですが,辞書に載っていないので漢字表記がよくわからない。たぶん「仮品」でしょう。その他,「ウィジョプム(偽造品)」という言葉もある。口語で . . . 本文を読む
また,慰安婦を個人的な目的に利用しようとする人が出てきた。 今度は日系議員が米国下院に決議案提出です(中央日報2月1日)。「日本軍従軍慰安婦の希望は大きなものでない。日本政府が犯罪事実を認め、謝罪し、歴史的責任を取ることを望んでいるだけだ。和解するためには過去を忘れてはならない」。 日系のマイク・ホンダ米国下院議員(65、民主、カリフォルニア)は先月31日、従軍慰安婦決議案を下院に提出し、このよ . . . 本文を読む
明洞(ミョンドン)にCQNという映画館があります。5つの小劇場があって,そのうち一つは日本映画専門。 先日,ここで「この世の外へ クラブ進駐軍」(2004年,阪本順治監督)という作品を見ました。 終戦直後,日本を占領していたGHQ(進駐軍)のクラブで,アメリカ軍兵士の慰安のためにジャズを演奏する日本人の若者たちの青春群像を描いたものです。 ストーリーとは別に,あの時代の日本の社会と風俗の全般が生 . . . 本文を読む
以前、従軍慰安婦関係の調べ物をしたときに、ある週刊誌の性売買関係の記事(→リンク)を訳したことがあるのでご紹介します。[深層取材] 私娼街の女たち-日陰の生活と夢週刊朝鮮2001年11月生半可な同情はお断り,でも家族はとても恋しい…同じ女性から「ごみ」扱いされるとき,胸がしめつけられる。 去る10月19日,ドイツで売春が合法化された。約40万人にのぼるドイツの売春女性は, . . . 本文を読む
(私娼街の女たち①よりつづく)■「テキサスは税金をきちんと払う」 俗称「ミアリテキサス」と呼ばれるソウル城北区ハウォルゴク洞88番地。こちらは「清涼里588」といろいろな点で違っている。588の女性たちは立って客引きをするが,テキサスの女の子たちはきれいに着飾り,人形のようにおとなしく座って客を迎える。 ミアリテキサスの路地に入ると,よそでは見られない案内文が,店ごとに掲示されている。「現金7万ウ . . . 本文を読む
先日,いつものメンバーと馬場で飲みました。と言っても「高田の馬場」ではありません。ソウルのマジャンドン(마장동 馬場洞)です。 ノリャンジン水産市場がソウルの海鮮を一手に卸しているなら,馬場洞畜産市場は食肉をソウルの食卓に卸す,巨大市場です。 地下鉄5号線,馬場駅から市場方面に向かうと,こころなしか生臭い風が漂ってきます。血の臭いでしょうか。かつては隣接 . . . 本文を読む
チョンニャンニ オーパルパル なんと淫靡な響きでしょう。 ミアリテキサスと並ぶ,ソウル最大の私娼街(サチャンガ=売春窟)です。 最後に行ったのはいつのことか。たしか酒の飲めない出張者にせがまれて,タクシーでこの一画を一回りしたのが最後だったような。 ピンクのネオンが,狭い路地の左右にずらりと並び,15センチはあろうかというハイヒールに,煽情的なドレスはほとんど半裸といってもいい。胸にははちきれん . . . 本文を読む