模型の棚をゴソゴソやっていたら、以前ヤフオクで買ったヲルサーズ製 NYC 40フット PS-1ボックスカーが出てきました。
いったん組み立て済みの中古品なのですが、例によって開閉可能なドア周りがトイ臭かったり、ルーフウォークが屋根から浮いていたりと不満な点が混在しているため、ちょっと加工してみました。
PS-1はプルマン スタンダード社が1947年から全米の鉄道に供給した40フットと50フットボックスカーの総称で、1932-7年AARボックスカーを基本として軽量化したボディーが特徴です。
サイドパネルは溶接組み立てが一般的なのですが、リベット組の車体もあったようでした。
NYCでは1950年から1954年に掛けて40フット車を5025輌を購入しており、たった20輌しか購入しなかったPRRと比べると「大鉄道はこうでなくちゃ」という感じがします。
この模型はヲルサーズが(おそらく)1980年代に販売した模型で、製造はヨーロッパのROCOが担当したようでした。
さすがに古いので最近の細密な製品を見慣れた目で見ると、ちょっとトイっぽい感じがします。
今ならKadeeを筆頭に細密キットならインターマウンテン、お手軽キットならアキュレイルといろいろ選べるので、わざわざこれを買う必要も無いと思うでしょうが、一応ヲルサーズのPS-1も欲しいと思ったので買いました。
ちょっとゴツゴツした感じなのですが、これはこれで良い模型だと思います。
車体に記されたロードナンバー180361は1952年にNYCが購入したロットNO.842B 180000-180499 500輌中の1輌です。
NYCの貨車本(*1.*2.↓参考資料参照)を見てもPS-1の写真は驚くほど少ないです。
*1には169074、*2には169129の2枚だけ見つけられました。
どちらも1950年製 ロットNo.798B (169000-170499) のためかドアは6フットのスペリアドアを持った車体でした。
対して、この模型は8フットのヤングスタウンドアを持っていますが、このロットの写真を見たことが無いので、当たりかハズレか判りません。
ボディーシェルは全体に溶接構造を再現していますが、サイドとルーフの継ぎ目とエンドとサイドの継ぎ目はリベット組み立てになっています。
ルーフパネルは独特のPS-1スタイルをよく表現していると思います。
ルーフウォークの裏側が一段出っ張っていて、その分浮いて見えたので削り取りました。
また、屋根側の取り付け穴周りがごつく目立ちましたが、これも切除したら落ち着きました。
可動式ドアは上部レールを沈ませて薄くし、ドアは固定しました。
今のところ車体を弄っただけで床下と台車は未塗装です。
車輪は私の所へ来た時点で真鍮製が付いていました。
エンドは写真で見るプロトタイプとはちょっと違った印象を持ちます。
↓写真は左からヲルサーズ、アキュレイル、Kadeeの各製品ですが、さすがに新しいKadeeが一番似ていると思います。
↓トップ画像とは反対サイドです。
*参考資料
1. Freight Equipment of the NEW YORK CENTRAL Vol.1 Box, Stock & Refrigerater Cars . The Railroad Press
2. NYC Color Guide to Freight and Passenger Equipment . Morning Sun Books
続く・・・
いったん組み立て済みの中古品なのですが、例によって開閉可能なドア周りがトイ臭かったり、ルーフウォークが屋根から浮いていたりと不満な点が混在しているため、ちょっと加工してみました。
PS-1はプルマン スタンダード社が1947年から全米の鉄道に供給した40フットと50フットボックスカーの総称で、1932-7年AARボックスカーを基本として軽量化したボディーが特徴です。
サイドパネルは溶接組み立てが一般的なのですが、リベット組の車体もあったようでした。
NYCでは1950年から1954年に掛けて40フット車を5025輌を購入しており、たった20輌しか購入しなかったPRRと比べると「大鉄道はこうでなくちゃ」という感じがします。
この模型はヲルサーズが(おそらく)1980年代に販売した模型で、製造はヨーロッパのROCOが担当したようでした。
さすがに古いので最近の細密な製品を見慣れた目で見ると、ちょっとトイっぽい感じがします。
今ならKadeeを筆頭に細密キットならインターマウンテン、お手軽キットならアキュレイルといろいろ選べるので、わざわざこれを買う必要も無いと思うでしょうが、一応ヲルサーズのPS-1も欲しいと思ったので買いました。
ちょっとゴツゴツした感じなのですが、これはこれで良い模型だと思います。
車体に記されたロードナンバー180361は1952年にNYCが購入したロットNO.842B 180000-180499 500輌中の1輌です。
NYCの貨車本(*1.*2.↓参考資料参照)を見てもPS-1の写真は驚くほど少ないです。
*1には169074、*2には169129の2枚だけ見つけられました。
どちらも1950年製 ロットNo.798B (169000-170499) のためかドアは6フットのスペリアドアを持った車体でした。
対して、この模型は8フットのヤングスタウンドアを持っていますが、このロットの写真を見たことが無いので、当たりかハズレか判りません。
ボディーシェルは全体に溶接構造を再現していますが、サイドとルーフの継ぎ目とエンドとサイドの継ぎ目はリベット組み立てになっています。
ルーフパネルは独特のPS-1スタイルをよく表現していると思います。
ルーフウォークの裏側が一段出っ張っていて、その分浮いて見えたので削り取りました。
また、屋根側の取り付け穴周りがごつく目立ちましたが、これも切除したら落ち着きました。
可動式ドアは上部レールを沈ませて薄くし、ドアは固定しました。
今のところ車体を弄っただけで床下と台車は未塗装です。
車輪は私の所へ来た時点で真鍮製が付いていました。
エンドは写真で見るプロトタイプとはちょっと違った印象を持ちます。
↓写真は左からヲルサーズ、アキュレイル、Kadeeの各製品ですが、さすがに新しいKadeeが一番似ていると思います。
↓トップ画像とは反対サイドです。
*参考資料
1. Freight Equipment of the NEW YORK CENTRAL Vol.1 Box, Stock & Refrigerater Cars . The Railroad Press
2. NYC Color Guide to Freight and Passenger Equipment . Morning Sun Books
続く・・・