P2K GP-9のアップデート

2006-09-22 16:39:45 | PRR 1st. Freighters
PRRのクラス EFS-17mはEMDのモデルGP-9で、1955年10月から1959年12月にかけて310ユニット(Bユニット40輌を含む)が配備されました。
これらEFS17-mクラスは当初メンテナンスはエノーラに割り当てられ、システムフレートプールに投入の上、主にメインライン東西直通貨物列車に使用されました。
1959年に全機出揃った時には、全PRRディーゼル機中の12.5%を占めるにいたり、まさに主力機として活躍しました。

通常GP-9はその形態からロードスイッチャーに分類されますが、PRRでは主に本線で本務機として使用する目的から、ロードエンジンの形式が割り当てられています。この点で前形式のGP-7とは性格を異にしています。
また、PRRではEMD製のフードユニットは、このGP-9までがロングフードがフロントエンドとなっています。

この模型はプロト2000製GP-9で、PRRでは1957年11月以降に配備されたロードナンバー7145以降を表現しています。従来のGP-9との外見上の大きな違いは、フード屋根上のラジエーターファンが初期型では36インチファンの2個組みが2箇所配置されていたのに対し、48インチのファンが2個配置されています。
また、ホーン位置も初期型とは異なっています。

初期型とのもっとも目立つ変更点は無線システムで、前グループ#7000-#7144はトレインフォンを装備してペンシーディーゼルの象徴ともいえるアンテナを振りかざしていました。しかし何故か1957年以降のこのグループは、アンテナどころかトレインフォン自体の装備がありません。1957年ともなると普通の無線が発達したためかとも思いましたが、後続の1963年製で同じ用途に製造されたGP-30はトレインフォンを装備していました。不可解です。

私がこの模型を最初に組み立てたのは、かれこれ10年前のまだ実物知識が無かった頃でした。写真集に写っていたこれらしいユニットの番号を付けたのですが、今になってみれば実物には無い番号になってしまいました。
それに元々塗られていたN&W塗装を落とさずに塗ったため、傍で見ると文字とヘラルドが浮き上がって見えてしまうというひどい状態です。
今回は全体の塗装を落とすとなると大事になってしまうので、キャブサイドとナンバーボードのロードナンバーだけ貼り直す事にしました。貼ってあったデカールを細い彫刻刀の先にツバを付けて慎重に削り、その痕を隠すようにデカールを貼りました。ロードナンバーはこのグループのトップナンバー #7145としておきました。

↓サイドヴュー、燃料タンクスカートのデザインが従来のGP-9とは異なる。


フロントデッキの手スリは、従来はオレンジに近い濃い黄色で縫ってあったのですが、今回実物に近いレモンイエローのような黄色で塗りなおしました。

↓フード上、48インチファンが3個、ホーンはダイナミックブレーキファンの後






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