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Brugge Style
バレリーナたち
先月、サンクト・ペテルスブルグ・バレエ「ジゼル」のダンサーの技術の低さにがっかりしたので、今夜のモスクワ・クレムリン・バレエ「眠れる森の美女」は観る前からあきらめ気味だった。
やっぱりこんな地方には第一級ダンサーはなかなかやって来ないのだ...と。
初めから70パーセント位のわくわく感。
会場に入って気持は50パーセントダウン。だってオーケストラなし...
幕が開き、舞台美術のダサさに気持がさらに30パーセントダウン。
もうマイナス。帰りたい(笑)。
ところがリラの精の登場で、その美しさと存在感に気持は60パーセントアップ。
踊りは当然のこと、備えているものすべてがこんなに美しいひとがいるのである。
オーロラ姫が登場して20パーセントアップ。
ところがデジレ王子が...30パーセントダウン(笑)。
最後の最後で青い鳥のフロリナ姫の美しさで持ち直し、30パーセントアップ!
とにかく女性ダンサーの華でもっていたパフォーマンスだった。
ちなみにオランダ語では眠りの森の美女を「バラの刺」と言いう。「いばら姫」に近い感覚だろうか。
....
コンセルトへボーに新しいカフェができた。
上演前後は当然のこと、普段も活用できそう。軽食もあり、明るくて音楽が抑えめでなかなか良い。
ここに終演後、あるバレリーナがいた。
それが自意識過剰の小僧で、他にゲストがいるにもかかわらず、ガラスに自分の全身を映してはポーズを取っている。嫌な感じはなく、しかし苦笑を誘う雰囲気。
ふむ、やはり美しさとは造作の整い具合だけでなく、(公共の場でポーズなどとらないような・笑)「在り方」にあるのだなあ、と思った。
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