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子どものことはよく分からない




学校の先生から、「お嬢さんはご家庭ではどういうお子さんですか?」

と質問された。


間抜けな顔でしばし考えていると、先生の方から「私が思うには...」と切り出されてしまった。

先生、わたしの意見が聞きたかったのか。自分の意見が言いたかったのか。それとも助け舟を出してくれたのか。



しかし、「お宅のお嬢さんはどんな子どもか?」と質問されて、答えを全く用意していなかった自分にも少し驚いた。

どんな子どもか。形容する言葉を常日頃から用意しておき、質問があったら即答できねば、まるで親としての義務を果たしていないような印象を与えかねない。わたしが他人から「怠惰な母親」と思われるのは全然かまわないが、娘が不憫だ(笑)。


もちろん、状況に対して娘が取りがちな一定のリアクションや、好みの食べ物や、典型的な行動や、思考のバイアスや、そういうフラグメントとしての彼女の情報ならばたくさん持っている。
でもそういうものをまとめてパッケージにしたキャラクター名は一度も考えてみたことがなかったのだ。

子どもの一人一人にクリアカットな性質があり、それに「勤勉な子」とか「融通の利かない子」などと名前をつけるわけではないところが難しい。
「融通が利かない子」と名前を付けるからそういう性質が際立って目についてイライラしてくるだけのハナシである。



みなさん、こういう場合は大人としてどういう答えを用意しておられるのだろう?
「引っ込み思案な子」
「落ち着きがない子」
「のろい子」
「無礼な子」

など、愚息などという言い方があるように、多少ネガティブな言い方をするのがデフォなのか?
親バカと思われるも口惜しいし(笑)。

まあ、これらは
「思慮深い子」
「元気で活発な子」
「おっとりした子」
「はっきりした子」


などと、言いかえられるわけだが。


わたしに人のことは言えない。自分のこともよくわからないのに。
自分の人格陶冶のほうが問題だ。
親を演じるのは難しい。


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