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Brugge Style
ぬいぐるみ
少し前、マンチェスターのホテルで13歳の娘がテディベアをもらった。
なぜか少しうらやましかった。こういう感情が何万倍かに膨れたらそれを「白雪姫の継母の感情」と呼ぶのかもしれない。
それで、女性は何歳ぐらいまでぬいぐるみをもらえるのだろうか、と考えた。
世の中のブログを見ていると大人の女でもぬいぐるみと縁の切れない方、少なくないように思える。男性は幼児期に限るのかな?
わたしは何歳までぬいぐるみをもらったか。もしかしたら幼児の時以来一度も、たった一度ももらったことがないかもしれない...
自分で買ったことはあるのになあ。
ぬいぐるみをプレゼントされるような女の子であることを経験していないから今になって娘がうらやましかったりするのか、それともそういうこととは無関係で、何度でも何歳になっても経験したいことなのかだろうか? いや、わたしは決して「ぬいぐるみ」が欲しいわけではない。ぬいぐるみにもれなく着いてくる「何か」が欲しいのだ。心理学の言う本質主義的なもの...違うかな。
妙齢だったあのころは「女を少女のままに留めておくための足かせとしてのぬいぐるみではなく、本や音楽を贈られるような女になりたい」と願っていた。中学校の時に隠れて読んだ落合恵子や小池真理子のせいだ(笑)。
でも結局そういうものもあまりもらわなかったような気がする。
それならやっぱりぬいぐるみをたくさんもらっておくべきだった。
いや、もらわなかったからこそ「欲しかったなあ」という欠落感があり、ぬいぐるみには何かがあると思えるわけで。
分からない。
わたしにとってぬいぐるみはブラックボックス。
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