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クリスマスはあちこちに 愛の湖 湖上のスケートリンク





個人的に、ヨーロッパ一のクリスマス・マーケットはウィーンのだと思う。

先週はスペイン・マドリッドで「スペイン随一」というクリスマス・マーケットを見たが、ウィーンのものに比較すると?? という感想を持った。
マドリッドの復活祭のお祭りが非常に凝っていて華やかで印象深く、クリスマスのマーケットもノリノリで色鮮やかな雰囲気を期待していたのになあ。

何がいけないといって、そのひとつは、クリスマス・マーケットの屋台もグローバル化の波に巻き込まれ、どこに行っても同じような貧相な企画、同じようなものが販売されていることか。


ブルージュのクリスマス・マーケットも平凡化しているようだった。

この季節のマルクト広場の中心でおなじみだったスケートリンクは、今年は「愛の湖」の方に出ていると伝え聞いた。
ブラハリング(ブルージュ人)も正確なロケーションは知らないと言う。

しかも氷リンクではなく、樹脂製のリンクだと大人は憤慨している。そこで、好奇心と道連れで夕暮れ散歩がてら行ってみた。

温暖化の影響か、近年は氷のリンクがみるみる溶け出すという事故が相次ぎ、また、冷却装置の電気代も環境に優しくないのだろうか、なるほど樹脂製のリンクが愛の湖上に出ていた。

でも湖上のスケートリンク...ロマンティックだ。

ロケーションがとてもよい。
屋台のキッチュな色合いの間に、時代から取り残されたかのようになおざりに見えた惨めなリンクではなくなっていた。ひかえめな電飾が水面に反射して美しい。
昔、クリスマスのあれこれがすべて特別なもので構成されていて、プレゼントもご馳走も、すべて年数回だったころのもののようだ。

併設されたバアのストーヴの下でコーヒーを飲み、雰囲気だけは味わった。


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