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Brugge Style
あんぱんで公現祭を祝う
1月6日はカトリックの国では公現祭を祝う。
12月25日にベツレヘムに誕生したイエス・キリストの元へ、東方の三博士が祝福に訪れた日を記念して。
これをもってクリスマス・シーズンは終わりとなり、飾り付けなどもしまい、生のもみの木も処分する。
ベルギーに住んでいるときは、この日にいただく「王様のタルト」がどこででも手に入ったが、英国ではそうはいかない(英国は国教会の国だから)。で、作る。
しかし今年は...
あんぱんを焼いた(笑)。フェーヴも入れた(笑)。
先月一時帰国中だった日本で、たくさんお菓子を持たせてもらい、また買い込んではきたものの、餡入りの和菓子を買いそびれたため、イングランドのスーパーで売られている「あずき水煮・無糖」で試作したつぶあんを使ってみたかったからだ。
缶を開けてみると、予想以上に小豆の粒が揃っていて、とても綺麗。それに気を良くして砂糖を加えて煮詰めたら、かなりそれらしいものができた。
手前味噌ならぬ、手前餡子。
つぶあん入りのバターサンドにしようか、あんぱんにしようか。
フェーヴを入れやすいあんぱんにした次第。
先月は西日本を中心にさまざまな土地を訪れた。
歴史、文化、自然よし。
そしておいしいものが想像ができないくらい多く、寿命が足りないのではと不安になるほど。
スポンサーなしでは行けないクラスのお店から、買い食い立ち食いジャンクフードのお店まで。あるいはデパ地下、駅の物産店。
食べても食べてもつぎつぎと目の前に現れる美味しそうなもの、もう一回味わいたい、あるいは今は食べられないから後のために買っておく、しかし買っても買ってもまだ買い足りない、という餓鬼の地獄。
いつも一時帰国前には事前に食品を中心に食器、雑貨、文房具...その辺りの買い物リストを作っておきはするのだが、決してその通りにはいかない。
わたしが日本で買わないのは服飾品だけかな!
和菓子ばかりは今回は大失敗した。
生の和菓子が大好物なので、最後の最後の大阪梅田で賞味期限ができるだけ長い、新鮮なものを買うと予定していたのだが、年末年始の梅田の阪神・阪急百貨店の人混みがすごく(ほんとうに不景気? というくらいすごい人出だった...)ひるんでしまったのと、ラストスパート(<なんと卑しいのでしょう)であれもこれもと食べており、お腹が空いていなかったために購買意欲が湧かず、じゃあ空港で大好物の赤福を買えばいいかと思ってしまったのが運の尽きだった。
羽田の国際線ターミナルにはろくな取り揃えがなかった...
機内に持ち込もうと楽しみにしていたお弁当も売っていなかった...
最近、外国の検疫が特に厳しく、特になまものを扱いにくいそうだ(<これは覚えておこう。前回も前々回も夜中の便だったため、売店が全部閉まっており、気がつかなかった)。
しかも、食事をしたくてもスナック・バーみたいなところしかない。
それを知っていたらせめて国内線ターミナルで買えたのに。
伊丹空港のみたらし団子、おいしそうだったなあ、関西人大好き美々卯のうどん屋さんもあったなあ、最後に無理しても食べておけばよかったなあ、常温で保存できる鯖寿司、なぜ買わなかったのかなあ。
時間があったらもう一度セキュリティ検査の外へ出て買い物できるのに...と半泣きになりながら、ラウンジで鶴亭のお鮨と和定食とシャンパンをいただいた思い出。これぞやけ酒。
脳はまだ日本にいると勘違いしているようで、浅い夢のなか、起きたらデパ地下へ行こうと思っている。
気持ちはわかる。
ロンドンの吉兆庵がなくなったので、パリの虎屋へ行こうかと思う。
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