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Brugge Style
bernstein centenary
今年はバーンスタイン生誕100年祭だ。
ロイヤル・バレエも3本立てのバーンスタインを公演中。
バーンスタインの複雑でしかも過剰なカラフルさ。
20世紀において商業的に最も成功した音楽家であり、ピアニストで指揮者、ユダヤ人で、両性愛者で、天才で、カラヤンを始め多くの大指揮者との愉快なエピソード、共産主義に傾倒していた時期あり、話題性たっぷり、時代そのものの人物。特にわたしたち昭和世代にとっては、有名音楽家・指揮者と言えばすなわちバーンスタインだった。
昨夜のロイヤル・バレエの演目は
Yugen(Wayne McGregor)
The Age of Anxiety(Liam Scarlett)
Corybantic Games(Christopher Wheeldon)
The Age of Anxietyは、数年前の初演時より練られており、ストーリーラインがあるからか観客に最も受けていた。
もちろんそれだけではなく、人間が勝ち取った個の時代に個であることの困難と孤独が表現されていて共感を呼ぶ。ホッパーのNighthawksを思い出す人は多いだろう。最後はそれでも希望を捨てられない人間像がちょっとクサいが。
Corybantic Gamesは英国のデザイナーErdem(キャサリン妃が彼のデザインの花柄のドレスをよくお召しだ)が衣装をデザインしたことでニュースにもなった。
内容はアナトリアで崇拝された大地母神キュベレーの巫女(つまり神殿のダンサー)たち。
ヘレニズム時代にはキュベレーの信者には去勢した男性が含まれていたという。
「女神の信奉者たちは、プリュギア語でクルバンテス、ギリシア語でコリュバンテスと呼ばれ、彼らは、一晩中続く、太鼓の乱打、剣と楯を打ち鳴らす野性的な音楽、踊りに歌に叫び声によって、女神への恍惚として乱交的な崇拝を示した」(ウィキペディアより)
その割には土臭さや野蛮さはなく、音楽も振り付けもものすごく洗練されていて、とてもよかった。
そういえばそれがバーンスタインの特徴ではなかったか。
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