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鞍馬天狗




能「鞍馬天狗」の話の筋が好きだ。

能においては、バレエと同じように、
「この世のものではない存在とのコミュニケーション」
が描かれていて、とても惹かれる。





こういう筋、芸能の核、いや、芸能のそもそもの出自なんでしょう。





根源的なものに触れられる。
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表徴の帝国




「禁域であって、しかも同時にどうでもいい場所、緑に蔽われ、お濠によって防御されていて、文字通り誰からも見られることのない皇帝の住む御所、そのまわりをこの都市の全体がめぐっている。

(中略)


この円の低い頂点、不可視性の可視的な形、これは神聖なる<無>をかくしている。現代の最も強大な二大都市の一つであるこの首都は、城壁と濠水と屋根と樹木との不透明な環の周りに造られているのだが、しかしその中心そのものは、何らかの力を放射するためにそこにあるのではなく、都市のいっさいの動きに空虚な中心点を与えて、動きの循環に永久の迂回を強制するために、そこにあるのである。このようにして、空虚な主体に沿って、「非現実的で」想像的な世界が迂回してはまた方向を変えながら、循環しつつ広がっているのである」

ロラン・バルト著 宗左近訳『表徴の帝国』54頁
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花の雲



鐘は上野か浅草か





雲居か
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swan lake, marianela nunez 2020




バレエの話ばっかりなので、今夜の分はもう書かないでおこうと決めていたのだが!

またすごいものを見てしまったので自分のために書き留めておきたい。

会場、絶叫!


オープニング・ナイトのMarianela NunezとVadim Muntagirovはすばらしかったが、今夜はそれよりもさらに上をいく出来映えで、まるで夜空に惑星が直列したのかもしれない! と思うほど! 
今夜(12日)を見た人はめちゃくちゃラッキーだ。

ご本人たちも調子がよかったのだろう、出だしからすばらしく、どんどん乗法されてく感じ。

アダージョを踊ってMarianelaよりも無駄な動きがなく、数式のように整えるダンサーはいまい。
彼女のオデットは真っ白の天使の羽が天上から悠久の時間をかけて落ちてくるようだった。

オディールも、先日、華麗で残酷な猛禽のようだと書いたが、セクシーに踊るのがイメージのオディールをこう踊るのはさすがだ。
何もかも完璧、完璧という言葉が足りないほど完璧で、2幕目の後半を盛り上げるグランフェッテも観客が「神様!」と叫ぶほど。

隣の男性は「彼女は”大きな態度”を”大きな態度”なしに表現できるよね!」とおっしゃった。


会場総立ち。

Vadim Muntagirovのジーグフリード王子は、オデット・オディールに心底夢中になっていた。踊りはもちろん、その演技もすばらしかった。
が、あんな踊りを目の前でされたらばそりゃあ誰でも夢中になるでしょうよ!


何が残念と言って、この舞台がフィルムされていないことだ...


(写真はROHから拝借。これは2018年のもの)
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portrait of a lady




先日のイヤリングの投稿に通常よりも反応をいただいたので、気をよくして今日はこちらを。

2年前のクリスマスに娘から「ママのために作られた(かのような)」とプレゼントされた香水。

彼女は自分の母親に素敵な幻想を抱いているようだ。

20年一緒に暮らして、部屋着に頭ボサボサで怒っている姿などを熟知しているのに(笑)。


わたしが一番好きな寺院のような香りがトップノートで、ミステリアスな名前がついている一方、新品の鉛筆の香りがすると密かに思っていて、フレッシュで大好き!


昨日、旅行用にこの一回り小さめのサイズを買って、新品のうちに写真を撮ってみた。
バレクストラが専用の革のトラベル・ケースを作っているのだが、好みの色がなく今回は迷いに迷って断念。赤がいいな...
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