放送大学の卒業証明書、修了証明書と一緒に武蔵野大学に送付しなければなりません。正科生での二重学籍でない旨を確認するためと思われます。
学位記には「通信教育課程」との表示はありませんが、卒業証明書には「通信教育課程」と表示されていますね。
昨日、放送大学から修了証明書を頂きました。
頂いたといっても、200円の手数料を支払ってのことですが。武蔵野大学大学院に卒業した旨、届け出る必要があるため、修了式の翌日ということもありましたが、学習センターで発行していただきました。
ついでに、機構の学士を申請するために「成績・単位修得証明書」も発行していただきました。こちらも200円の手数料です。
平成24年4月1日に入学、平成26年3月21日に修了し、修士(学術)の学位を取得とあります。うれしいものです。正直、社会人大学生として産能大学の通教で学部生をやっていたとき、飲み会などで卒業後、大学院に進学された方、あるいは修了された方と一緒になった際、その先輩方を「凄いな~」と羨望の眼差しで見ていたものです。
でも、この放送大学大学院で4つ目の修士の学位を授与されたように、それほど大変なことではないと思っています。既に、社会人大学院生というカテゴリーが定着し、通学や試験、あるいは面接授業等々において、非常に優遇されているのが現状です。ちょっと古い資料かもしれませんが、平成23年時点で、社会人を含む大学院生は修士約7.9万人、博士1.6万人、専門職8千人と10万人を超えています。そのうち、社会人は修士7.5千人、博士5.5千人、専門職3.0千人と全体の約16%が社会人大学院生なのです。6人いれば1人は社会人の大学院生。それほど、身近な状況になっているわけです。
昔は、社会人枠なんてなかったし、先生のカバン持ちや、学会での発表等、色々やらないと学位をいただけない状況でした。特に、文系博士は要件が厳しく、なかなか学位が授与されませんでした。でも、もはや、そんな時代とは違うのです。当然、何もしなかったり、遊んでいては修士という学位は取得できませんが、昔ほど、気合を入れなくても、それこそ、社会人で仕事を持っていても修士が取得できる時代となったのです。
無論、昔と比べ、比較的容易に取得できる修士を、比較的容易に取得するようでは、転職等に使えないし、そんなことをしたら、すぐに馬脚を現すこととなるでしょう。しかし、本当に実力があって、唯一、学位が妨げになって次のステップに踏み出せない人がいたとしたら、これほど、ラッキーな時代はないと思います。
加えて、昔のように早朝から深夜まで働かせる企業は「ブラック企業」として、社会的に指弾される環境となっています。2007年の労働安全衛生法の改正や自殺対策基本法の施行により、コンプライアンスを遵守する企業においては、長時間勤務させることが難しくなってきております。
当然、一朝一夕に過去の因習が消え去ることはないのかもしれませんが、個人の時間は増える傾向にあると思っています。アベノミクス効果で忙しいという人もいるかもしれませんが、その中から時間を捻出することができれば、学士や修士といった教育資格を取得することもできるのが、今の社会だと思っております。