高知県をさいごに、クリン一家は たま(東京都多摩市)に
かえりました
四国旅のおわりに、クリンたちが買ったおみやげ、
それは、めいか(銘菓)「土佐日記」です
「土佐日記」というと、平安時代の歌人・きのつらゆき(紀貫之)が、
女性のふりを
して書いた、
日本で初めての、かな文字日記
その内容は、国司(地方官)として おとずれていた
土佐から、
京にもどるまでの
55日間の旅のきろく(記録)であり、
土佐のことを紹介した
さいしょの文けん(献)
として、
文学史的にも、高知県的にも、スペシャルないみ(意味)をもつ、
古典・・
だそうです
昭和29年から売り出された
めいか(銘菓)「土佐日記」は、
わとじ(和綴じ)の日記ちょう(帳)をもした・はこが、
まず、ステキ
そして、
その うら表紙には、
土佐の地で、かえらぬ人となってしまった・娘への、つらく、
かなしい、
つらゆき(紀貫之)の心が、
さくらの花の中に
よまれていて、
とんでもなく・ゆうび(優美)です
「みやこへと 思ふをもののかなしきは かえらぬ人の あればなりけり 」
(泣ける・・)
おかし(菓子)そのものは、ぎゅうひ(求肥)で
こしあんを包み、
つぶつぶの
「寒梅粉」をまぶした
一口もちがし(餅菓子)で、
やわらかく、いにしえの 京のみやび(雅)に
つうじる、
上品な 甘さ・・
「芋けんぴだと、ちょっと~・・」
という
目上の方への おみやげに ぴったりな、「おもたせレベル」の
高知めいか(銘菓)です
(いちおう、これで 四国旅日記は、おわりにします クリンより)