今日ご紹介するお菓子は、お姉さんから妹さんへ贈るお菓子です。
Gateau Chcolat Rose (ガトウ・ショコラ・ロゼ)
チョコレートをたっぷり焼きこんだケーキは、ウィーンの銘菓「ザッハトルテ」の土台となる「ザッハマッセ」です。
この味わい深いケーキに、チョコレートのグラッサージュをかけ、ウィーン菓子の伝統的な模様のひとつ「矢羽模様」を描きました。
この伝統的な矢羽文様は、日本にもあります。
日本のものは、矢絣(やがすり)といって、江戸時代結婚の時に矢絣の着物を持たせると出戻ってこない(射た矢がもどってこない)といわれる縁起物の文様です。
ケーキの上にはマジパンで作った大輪のバラ。
でもそんな美しいバラの花が似合う女性は、誇り高く愛情深い心の持ち主でもあります。
義理のお父様の看病と介護を一身に引き受け最期まで見送られた妹さん。
そんな妹さんへ、お姉さんは、とびきりのケーキを贈りたいとオーダーされました。
お父様を見送られたあとのぽっかり空いた心を埋めるのは、きっと、ご家族や周りの方々からの妹さんへの感謝とねぎらいの心。
ケーキの上面、側面にはたくさんのバラの葉をマジパンで作って飾りました。
バラの葉の花言葉は「希望あり。がんばれ」
今まで、がんばりすぎるほどがんばってこられた妹さんへ、あえて「がんばれ」とエールを送っておられるお姉さん。
がんばってこられたことを知っているからこそのエールです。
あなたのこぼれるような優しい笑顔が必ず戻ってくることを信じて♪
悲しみを十分に味わったあとには、きっとそれ以上の温かな愛情があふれてくるでしょう。
どうぞご家族の皆様とご一緒にお召し上がりくださいませ♪