早くも今年は終わりです。一年に一度くらいは漆器で、ということで、明日の準備。
漆器は沢山あるのですが、いざ使うとなるとなかなかピッタリの物がありません。
で、ここ何年かは次のような組み合わせでやっています。
まず、膳。
螺鈿で、日本的模様が控えめに描かれています。
大正、昭和の品だと思います。
10枚組。似たようなデザインがありますが、微妙に全部異なります。
26.5x27.0x2.7㎝
四季なのでしょうか?
面白い意匠ですが、季節は?
金で描いた絵の上に、薄い青貝が貼ってあります。
うーん、和モダン。
各自が好きな膳を選びます。
取り皿はこれ。シンプルな木皿です。
径19㎝
幕末くらいの箱に入っていました。元々は10枚だったのでしょう。骨董市で600円でした。今出来の輪島ならその100倍以上。骨董市では、黒色の木皿ならありすぎて、値がつきません。朱色はかろうじて何がしかの値が。仕事はしっかりしているので、使いこなせばコスパ満点。
箱には、「ちゃ津」と書かれています。「ちゃつ」とは、食べ物や菓子を盛った木皿の古い呼び方で、平安時代からあったそうです。底に高台が削り出された、少し上手の木皿です。色は黒や朱がほとんど。「茶津」と書かれることが多いですが、「楪子」と表す懐石皿もあるようです。
雑煮用のお椀はこれ(10客)。
明治 径12.3㎝、高7.7㎝
お椀もたくさんあります(死蔵(^^;)ですが、すこし小ぶりのこの品がもっぱら活躍。
木目模様と貝の渋い絵付けがニクい一品です。
裏側をさりげなく飾るのも、江戸からの日本の粋(^.^)
これでできあがり。
さあ、何がのるのでしょうか?
素晴らしい漆器で、お正月も一段と華やぎそうですね。
今年は、遅生さんとお知り合いになり、大変に充実した一年になりました。ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
こちらこそ、いろいろ勉強させていただきました。正統派コレクターさんはやはり違います。