内容(「BOOK」データベースより)
その路地は秘密を抱いている。ここは、「この世」の境が溶け出す場所。お針子の齣江、“影”と話す少年、皮肉屋の老婆らが暮らす長屋。あやかしの鈴が響くとき、押し入れに芸者が現れ、天狗がお告げをもたらす。
読書備忘録
長屋の奥のあの家は・・・
ミカリバアサマとは事始めと事納の日に現れる妖怪で、松明をかざして一軒一軒見て回り、習いにしたがっていない家には曲が禍事をもたらすのだという。
速さが様々に見えるのは狐が悪さをするからだ。
などなど・・・わくわくが始まる。
そして何気なく、帯留めではないのに西陣の帯から珊瑚玉が覗いていてそれは簪では・・・?
ってところが引っかかっていたら・・・むむ、やはりそうであったか。
切ないねー・・・
あちらとこちら・・・夢と現・・・私も時々夢の中で夢と現を感じます。その時はとても得した感じでうれしくなります。
不思議なお話にどっぷりはまった。
そして、どこかでいつか・・・期待した。
色即是空・・・。