ときどき森へ・・・sora日和

~ by 凪 ~
ハンドルネーム変えました。

本・乾ルカ 「花ざかりを待たず」

2023-12-05 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介

 読書備忘録 

父が断続的な腰痛を訴え検査を受けたところ、がんが発覚。急遽入院となるが、もはや打つ手はなく余命は1年と告げられる。けれど予想を遙かに超えるスピードでがんは父を蝕み…。別れの日を前にした人々の思いが胸を打つ物語。


               

余命が1年と聞いていたのに、ものすごい速さで進行し半年になり・・・結局36日で・・・

腹水溜まったり下顎呼吸になったり、これはもう・・・と家族になったかのように読んでいた。

ひとりになった妻の慶子は、子どもに頼らない。子どもは、家での暮らしが手に余るようになった親のためにいるのではない。そうなった時は、自分で暮らしを変えるのだ。社会福祉はそのためにある。そう決めたのね。

私もなるべくならそうしたいと思う。そのために貯えだけはしてある。

癌は子ども孝行というのは聞いたことはあるし、そう思う。いずれ死ぬ。だったら子供たちに大変な思いはさせたくない。

わがままで意固地で、やなばぁさんになるかもしれない。人の言う事にも耳を傾け、優しいお婆さんになるんだったらいいけれどー・・・もっとも私はとてもいいお婆さんです。と勘違いしているって人もいるけれどね。

これって、努力してなれますかね?ボケたらわからないですもん。だから・・・って事なのです。

ここに登場しているのはみなさんいい人でした。

★★★★☆