作品紹介
読書備忘録
父が断続的な腰痛を訴え検査を受けたところ、がんが発覚。急遽入院となるが、もはや打つ手はなく余命は1年と告げられる。けれど予想を遙かに超えるスピードでがんは父を蝕み…。別れの日を前にした人々の思いが胸を打つ物語。
余命が1年と聞いていたのに、ものすごい速さで進行し半年になり・・・結局36日で・・・
腹水溜まったり下顎呼吸になったり、これはもう・・・と家族になったかのように読んでいた。
ひとりになった妻の慶子は、子どもに頼らない。子どもは、家での暮らしが手に余るようになった親のためにいるのではない。そうなった時は、自分で暮らしを変えるのだ。社会福祉はそのためにある。そう決めたのね。
私もなるべくならそうしたいと思う。そのために貯えだけはしてある。
癌は子ども孝行というのは聞いたことはあるし、そう思う。いずれ死ぬ。だったら子供たちに大変な思いはさせたくない。
わがままで意固地で、やなばぁさんになるかもしれない。人の言う事にも耳を傾け、優しいお婆さんになるんだったらいいけれどー・・・もっとも私はとてもいいお婆さんです。と勘違いしているって人もいるけれどね。
これって、努力してなれますかね?ボケたらわからないですもん。だから・・・って事なのです。
ここに登場しているのはみなさんいい人でした。
★★★★☆