作品紹介・あらすじ
私たちは、かなしみを乗り越えるために〝家族〞になった――。関東大震災で最愛の妹を喪った八重は、妹の婚約者だった竹井と結婚したが、最新式の住居にも、新しい夫にも、上手く馴染めない――昭和と共に誕生し、その終焉と共に解体された同潤会代官山アパート。そこに暮らす一家の歳月を通して、時代の激流に翻弄されても決して失われない《魂の拠り所》を描く。今こそ見つめ直したい家族の原風景。
読書備忘録
八重は悲しみの中で、妹の婚約者と一緒になる。
そこから同潤会代官山アパートメントでの生活 が始まる。家族・・・
俊平にはちとドキッとさせられたが、娘の恵子と一緒になりまた家庭を築き、そうして繋がっていく八重の家族
淡々と話は進んで、何処の家にもあるように、怒りや喜び・・・八重は強かった。
孫の進がレコードを手に入れに行った時には、おい、こら!そこは危ない!それ以前に兄弟で同じ人をね・・・この兄弟にはほんとはらはらした。
八重と同潤会代官山アパートメントの歴史はたくさんの事を乗り越えて温かかった。
読み終わったのに もういちど プロローグ 1995 を読んだ。
★★★★☆