内容紹介
人気作家の長内みはるは、講演旅行をきっかけに戦後派を代表する作家・白木篤郎と男女の関係になる。 一方、白木の妻である笙子は、夫の手あたり次第とも言える女性との淫行を黙認、夫婦として平穏な生活を保っていた。 だが、みはるにとって白木は肉体の関係だけに終わらず、〈書くこと〉による繋がりを深めることで、かけがえのない存在となっていく。 二人のあいだを行き来する白木だが、度を越した女性との交わりは止まることがない。 白木=鬼を通じて響き合う二人は、どこにたどりつくのか――。
読書備忘録
そういうことは知ってはいたけれど荒野さんのお父さんだったとは・・・
白木が闘病中、それ必要?な買い物をして紙袋を三つ抱えて病室に戻った時に白木の おおい、おおい、と吠えるみたいに妻を呼ぶ叫び、娘たちと交代すればいいのに、と言われても・・・子供たちの父親だけれど、誰のものかと言うなら、私のものだ。
なんかすごいな、夫婦ってすごいな・・・夫が亡くなるときにそれ・・・って!鬼気迫るって言うの?死の床についてやっと自分のものになった・・・
イッキヨミ!
★★★★★