内容(「BOOK」データベースより)
終活なんて一切しない。それより今を楽しまなきゃ。78歳の忍ハナは、60代まではまったく身の回りをかまわなかった。だがある日、実年齢より上に見られて目が覚める。「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。仲のいい夫と経営してきた酒屋は息子夫婦に譲っているが、問題は息子の嫁である。自分に手をかけず、貧乏くさくて人前に出せたものではない。それだけが不満の幸せな老後だ。ところが夫が倒れたことから、思いがけない裏を知ることになる―。人生100年時代の新「終活」小説!
読書備忘録
外見より中身だろー・・・と思うほうだけれど、だからと言って、外見構わないのは・・・
ただ、ケバいのはどうかと思う。
よく見るのは、数人いるとたいがいリーダー的存在の人はケバくて、威張っている。
そこに、あまり構わない人たちが子分のようにくっついている。
楽しいのかな~と思うけれど、一緒にお出かけしているんだから楽しいんだろうなぁ~・・・
友だちだったら雰囲気も似るのに、なんの集まりかなぁ~・・・と大きなお世話だけれど見ちゃう。
とまぁそんなことはいいとして、いつまでもご主人と仲良く暮らせると思っていたのに、突然、ご主人はうらやましいくらいの亡くなり方をしてしまって・・・
先に消える者は幸せだ。人は必ず死ぬとわかっていても、本当に死なれると想定外でたじろぐ。
そして残された者は、生きなくてはならない。
そういうことはこの年になると、まわりにそういう人もいて、いろいろあったのだろうけれど、生きている。だから、自分にできない事でもない!
そうこうして遺品整理などしているときに遺言状がでてきて・・・
えーーーっ!って方向に行ってしまう訳・・・
でも、そんなことがあったら怒りをぶつける人はもういないのだから、卑怯者だ!
ちょっと生き返らせて、ギャギャー言ってやろうじゃないかぁー・・・と思っても無理なこと。
ハナは気持ちに始末をつけます。
「すぐ死ぬんだから」と自分に手をかけず、外見を放りっぱなしという生き方は、「セルフネグレクト」なのではないかと・・・
「自然に年取り、自然に死ぬ。昔の人はみなそうだった」
★★★★☆