

苦学生(というほど勉強熱心ではないが、真実カネがない)の主人公が、大学入学と同時に入寮した、学校敷地内にある学生寮。昭和時代にタイムスリップしたようなボロボロの外観、ネズミやゴキブリどころかハクビシンまで棲みついている寮内、建物裏にある農学部の実習畑由来と思しい、得体の知れないキノコに食用とは考えにくい昆虫の数々、そして極めつけの貧乏人で、大学のカリキュラムとは関係のない探究心と生命力旺盛な先輩学生たち……。学生寮を取り巻くエピソードの濃さに辟易している主人公だったが、さらに先輩からこんなことを聞かされる。「この寮では、血まみれ女が天井に貼りついていたり、トイレの水が真っ赤になったりするけど、気にしないで」。……気にならないわけあるか! 主人公は怪奇現象の正体を探りはじめる。デビュー10周年のメモリアルイヤーに俊英が放つ、ノンストップエンタテインメント!








読み初めに・・・
電話をすると放送で若草の〇〇く~ん!と呼ばれ、ばたばたと走ってくる音が近付いて来て、もしも~し!
駒場祭に行って寮に入ったときの感想は、きったなぁーい!
そんなことを思い出した。というか、まんま?
依子さんは、まさしく、おばけぇ~・・・
でも、見え方が見え方だけに見えた人はパニックになる。
いずれ入院することもあるだろうけれど、天井に これ が張り付いていたら、おばけとわかっているから何をするわけでもないんだけれど、これ以上怖いものはないわね。
目が合うんだわ。見てんの・・・
たかが天井に血まみれの女が張りついてるだけ、ちょっと便器から血が流れるだけ・・・いつも出るわけじゃなくて、出ないときは出ない。
それが寮だけの話ではなくなる。ってお話・・・
飛行機の話に、まさかぁ~~~
呪文を唱えるのって大切なんだわね。
あとがきで・・・
私も夜のエレベーターの鏡はよほどでない限りなるべく見ないし、お風呂や洗面所の鏡も自分の顔だけに集中し背景はできるだけ見ないようにしている。
うっかりしていると、あれ?何か通った?なぁ~んてことがあるからね。
押入れも、がばっと開いているのは平気だけれど、うっすら開いているのは怖い。
怖がりだから、怖いものを探す・・・
一緒一緒と喜んだ・・・。
あとがきに共感!
お話はというと・・・
ばかばかしいけれど、おっ! とか おー! とか まさか!・・・
くしゃみがゼウスのところでついに吹き出した。
きったなぁ~い!けれど、面白かった。
私も人のくしゃみは気になるし、こっそり笑う。
高尾山の麓に住んでいた時の大家さんのお嫁さんのくしゃみからです。はまった歴史!
可愛い顔しているのに、バッショォーン、あるときは ヘークショェーン!顔からは想像を絶するくしゃみをしていた。
★★★☆☆
